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日付変わり昨日は、四月の九皐会定期公演でした。
懸案の駒瀬さんの兼平の地謡も終わりました。
地謡で聞かせる曲といってもよく、前半は琵琶湖から望む比叡山の景色。後半は戦場を駆ける武者たち、義仲、兼平の壮絶な最後。それを謡い込む曲なので私をはじめ地謡、お囃子も力が入りました。
間狂言が、後半のお話を先にわかりやすく語り、後シテが深掘りして描くような構成になっていましたので、後半の謡いも聞きやすかったらよいですが。
如何でしたでしょうか。

命ギリギリの壮絶な散り際が切なく心に残ります。

また琵琶湖に行きたくなりました。

ご来場誠にありがとうございました。

さて、今月25日には、同じく矢来能楽堂で九皐会特別公演、通称別会が行われます。何が特別かというと、普通の定期公演では上演しない特別な曲や秘伝口伝伝承の多い特別な演目をメインに上演します。
今回は中所さんの定家(ていか)
そしてずらり大曲の仕舞。
人間国宝野村萬先生の狂言。
私も景清の仕舞で出演します。
盲目の景清の戦の昔語りの場面の仕舞をご覧いただきます。普通の舞台を舞い動く仕舞とは違い、本人は舞台を大きく動き回らずに物語を動かす、演じるのが難しい仕舞。これぞ師伝直伝の仕舞。
言葉や節付けも面白く景色がありありと見えてくる名曲。
景清の世界観が出せればと思います。

この悪七兵衛と言われた景清は伝承多き人で、若い頃は、源平の戦場に名を馳せ「悪」と呼ばれるほど強い武者であり戦後も頼朝暗殺を目論んだ反骨のサムライです。
自ら源氏の世の中を見たくないと目をえぐり、九州宮崎に流されて、人の哀れみによって余生を生きながらえたという伝承があります。
そこに生き別れになった娘が会いに来て、老いさらばえた身ながら、昔の自分の戦場の名勝負を語り出す。
すると自分の中に、若い頃の自分が蘇って血潮が湧立ち、時が遡るように戦いの様が再現されるのです。
仕舞はこの戦語りの場面になります。
しかし、景清自身は杖にすがる盲目ですから、そこに舞う難しさがあります。
この曲は、語り物的な能であり、型の向こうにあるものが多いので、それが出せればと思います。
地謡も聴きどころです。
その日の大曲「定家」の前ですが、おついでに是非ご高覧ください。


また五月23日の立花供養も宜しくお願い申し上げます。これぞ稀なる一曲なので。

夜話チャンネル第三夜再送。
なかなか次が出来ません。。NGばかりで(笑)
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