昨日は九皐会定例公演でした。
このところ、学校公演やイベントも中止せず粛々とやれているのはありがたいです。
昨日は二部の地謡にフル出場でした。
能は坂君の誓願寺でした。

和泉式部が主人公だからなのか、東北といい誓願寺といい、和泉式部の曲は憂いがなく明るさというか、さっぱりとした感じがあって好きな曲です。
これは私もどちらもシテを勤めたことがありますが、長時間の演目にもかかわらず、憂いがないというか、明るさというか、ほかの女性主人公の曲にはない魅力があります。
それが和泉式部という女性の魅力かなと思います。

また曲(くせ)の荘厳な詞章と節は秀逸です。
謡曲仕舞上級者が稽古する曲かと思いますが、いつかこれが謡えたり舞えたらいいなという曲かと思います。

さて毎年恒例の所沢ミューズ主催のワークショップ。私が長年講師を勤め、のべ800名の方に体験していただいた私一押しの能楽体験講座ですが、今年も残念ながらワークショップの開催は見送られました。
感染症蔓延防止対策の一環ですね。
残念ですが、今年も普及講座能と事前講座のみ行うとの事です。

すでにチケットの発売が始まっておりました。
好評との事で、まずは7月10日(土曜日)に事前講座を行います
ミューズのホームページにアクセスしてください。
https://www.muse-tokorozawa.or.jp/event/detail/20210710/

今年の能は 巴(ともえ) 巴御前の能です。
事前講座では、例により私が実演しながら、巴の世界を詳しくしゃべり倒します。
持時間1時間ですからあっという間かと思います。
源平の時代を駆け抜けた女戦士。木曽義仲との愛に生きた元祖 戦う女ですね。

是非、本公演と合わせてご来場ください。より能が深く楽しめると思います。