本日もありがとうございました。
鬨の声、波の音、吹き抜ける風。
今日は見えぬものを見、聞こえぬ音を聞きました。
それが伝われば上々なのですが。
景清。よい経験をさせていただきました。
追善会が近いせいか亡父が舞っているようだと後輩にいわれました。
私の中にいるので、それはそうだろうと自然に思います。
「私はもっと上手だよ」と父の声が聞こえますが(笑)
さて、以下再掲です。
客席に回って私の5月23日の追悼公演(半蔀 立花供養)の見所からの眺めを確認。
正面席は埋まって来ましたが、まだ脇正面や桟敷席(全て椅子席で足は楽)はお席に余裕が御座います。
おすすめは中正面座敷です。
いつもの舞台と少し違うので、花もシテもよく見えるのは意外と中正面や脇だったりします。
今回は、後方から席が埋まっているのは時節柄でしょうね。珍しい埋まり方です。もちろん最前列が一番近くで見えるのは確かです。
最前列は正面も脇正面も空いてます。大チャンス!
また、立花のお花は脇からでもちゃんと見れます。
そのように能の客席に合った四方正面(どこから見ても良い花姿.能の立ち姿お同じ)の生ける工夫が出来そうです。
そうなると俄然脇正面は、良い眺めの席になるのですね。
脇正面からの眺め。
後シテは、橋掛に作り物が出でしばらくそこにいますから、全てを見渡せて良い景色なので、おすすめです。
席地図で見ないで、実際の席からの眺めでお選びいただくと良いです。
その他、座敷キ列の左サイドからの眺め
正面も橋掛も見渡せるこれまた良い眺めです。
足元は一列目は桟敷を掘ってあり楽ちん。2列目以降も椅子です。
花は意外と大きなものなので、正面席は花越しにシテを見る風情を楽しみますが、ここの眺めは超おすすめです。
今回は、花越し、柱越し、作り物越しにと、そもそも重なり合う景色の奥に美しさを垣間見る演出なのだと思います。光源氏が、半蔀屋の奥にチラリと夕顔を感じたように。
源氏物語は、暗闇の中に互いの正体を明かさずに時を過ごす光と夕顔のやりとりが描かれています。
秘すれば花のような物語です。
今はなんでもあからさまに見たがりますが、見えない良さもあるのかなと思います。そう思ってご覧いただくと、また違う感じ方が開くかもしれません。
さて、こうしてみると、矢来能楽堂はリングサイドのような眺めにも見えます。
能舞台は額縁ステージではないので、どこからの眺めも、面白く見ることが出来ます。
たまには違った角度からご覧になったらいかがでしょうか。
中正面の柱前から柱越しに見るのが好きだという通なお客様も居ます。柱越しに見え隠れするのが、最高なんだとか。
見方様々。見え方も様々。
えいやっ!とお選びください。
九皐会共々、私遠藤喜久の会のお申し込みも、お待ちしております。
現在矢来能楽堂の定期公演では、地謡は一列、アクリルシールドにて舞台上の感染防止に努めております。
その他、他の劇場と同じ万全な対策で昨年から変わらず上演しており、お客様のご来場をお待ちしております。
今の感じだと、私の公演も同じような対策になりそうです。
お席についての質問や不明な点あれば、お気軽にお問い合わせ下さい。 5月23日半蔀公演イメージ映像
チケット→https://yarai-nohgakudo.com/tickets/other