今年も所沢ミューズのワークショップと同時に行われる「触れてみよう能楽の世界」では、能の上演をいたします。
今年は、ちょっと夏向きなホラーなお話。
丑の刻参りの女と陰陽師安倍晴明の調伏のお話を題材にした能「鉄輪」

この鉄輪(かなわ)というのは、鉄で出来た五徳。
今でもヤカンを火にかける時に使ったりしますよね。(しないか。)

そんな形状をした呪術用の道具です。

それを逆さにして三本の足にロウソクを立てて頭に載せるのですね。

で、丑の刻というのは、深夜2時頃。

漆黒の闇の中に、裏切った男に呪詛をかける女がひとり現れるのです。

怖い。。。

暑い夏に、少し背筋が涼しくなるお話です。

映画やテレビでは、安倍晴明が大活躍ですが、能ではこの女にスポットを当てて、こちらを主人公にしているのです。

ただのホラーではないところが、能の凄いところ。

人の儚い切なる思いに触れるのですね。

というわけで、

今年も面白い宣伝PVが出来てしまったので、お楽しみください。


昨年も冒頭に私が語ってるのですが、これって、もともと別の方が解説として挿入するシーンをデモ版として私が代役で撮影したものを、制作の都合でそのまま使うことになってしまったもので、(←言い訳のようだけどホントの話・汗)
年々演出がエスカレートしてきてるんじゃないかと。。。

これはあくまで、宣伝用のイメージPVなので、当日の舞台は普通の能公演であることを、お断りしておきますね。

ただ、今まで能に触れたことにない方が、このPVを通じて興味を持って下さったら嬉しいです。

どんなものなのか、是非一度劇場に足をお運びください。


公演は、まだ少し先で8月27日(日)ですが、

明日5月27日よりチケット発売開始です。
ミューズの音楽ホールに特設舞台を作っての普及能楽講座ということで、チケットはお求めやすい2,500円となっております。
今回は第二部の能の上演前に能面師 新井達矢さんによるお話もあります。
またロビーでは、能面の展示を予定しています。
チケットを買って入場した人だけがご覧になれます。

公演の第一部には能楽ワークショップの成果発表もあり、盛り沢山ですね。

能楽堂とは違った趣きで、能に気軽に触れていただければと思います。

詳しくは、所沢ミューズにお問い合わせ、お申込み下さい⇒所沢ミューズ