能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

鎌倉能舞台さんでの公演終了

昨日鎌倉能舞台さんでの能を知る会で能「融」を舞わせていただきました。
今回は、舞返という小書き演出のつくもので、五段の舞にクツロギを入れて、さらに急の舞を舞うという、舞い尽くしの演出。今回は、昔を偲んで涙する場面をやらないすっきとした演出でしたので、華やかなりし頃を語り、京都の美しい景観を語り、そこに融の大臣が現れて宴に舞を舞うという、華やかな流れ。
昨日は、お囃子の演奏がすこぶる華やかで、賑わいのある舞台になったような気がします。
ありがとうございました。

昨日の舞台は、中森貫太さんが、松虫。私が、融。どちらも友を偲び、昔を偲ぶ追善曲としても知られる演目。
偶然とはいえ、数日前に他界された足立禮子師を偲んでの舞台となりました。
足立さんは、長年鎌倉舞台に出演されていて、私もこの舞台で足立さんにたくさんの事を教わったのです。
告別式の時に、中森さんから「いい舞台やろうね」と声をかけられ、幕前でそんな事を思っていました。
上から見ていた足立さんが、噴き出してなければいいのですが。
ともかくもいろいろな事があったこの1月もなんとか一区切り。
明日からは同門諸師の舞台が続きますので、地謡後見など、頑張って勤めたいと思います。

昨日の舞台のブログ用の写真いただきましたので載せておきます。
ありがとうございました。
03 能知会_113 ブログ用

ブログ用融2013年

融 写真

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先日の公演の写真が来ました。
写真家渡辺国茂さんの写真を一部編集してアップします。
潮汲み老人と融の大臣(おじゃる丸ではない・笑)
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融 御礼

昨日は観世九皐会10月公演で、シテを務めました融もなんとか終えることが出来ました。
ご来場頂きました皆様、またご支援しただきました皆様ありがとうございました。
1時間25分の上演で、自分が近年勤めました舞台では、一番長かったかもしれません。
クリ・サシ・クセとうい謡曲の謡いどころがない曲で、この長さですからやはり、前半の河原の場面がとても長いのですね。
それにしても今回は、その長さと曲の難しさもあり、昨日はなんともいえない息苦しい緊張がありました。
後見を勤めた父、六郎に装束を着けてもらう頃に腹を括るんですが、なかなか力が抜けて自由自在にはなりませんね。
自分で、どうだったか?云われれば、これはもういつもの事ながら、よく出来た!なんてことは無くて、まだまだだな、と反省しきりですが、とにかく精一杯勤めさせていただきました。
どうぞ、きびしいご批評、ご感想などお寄せいただければと思います。

さて、今日一日休みを頂きまして、明日から公演と稽古が続きます。
頭を切り替えて頑張りたいと思います。



融 その5

さていよいよ明日が本番です。
なんとか今回は体調を維持出来ました。(ま、筋肉痛ではありますが)
このところユンケルのお世話になっていました(笑)
結構効いてる気がします。

昨夜は疲労がたまっていたので、のうのう講座の和歌のお話講座を失礼しましたが
融という曲の中に、実に沢山の和歌や漢詩が読み込まれています。
25くらいあるみたいです。
さてわかりますでしょうか?探してみて下さい。


明日は晴れるといいですね。
では、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

あ、ホームページの方ずっと更新してませんでした(汗)
今月少し更新します・・・。つもりです。


融 その4

本日、融の申し合わせでした。いわゆるリハーサルですね。
演劇のように何度もリハーサルをしない習慣ですので、今回のメンバーが全員顔合わせて
やるのは、今日が始めてということになります。
もっとも、いつも色々な会で顔を合わせているので初めてという感じは全くしません。
これであとは本番です。
それでよく合うねって云われますけど、合います。


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融 その3

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さてあらすじの続きです。
煙とともに老人が消えうせて不思議なこともあるものだと思っている僧のところに、
今度は清水寺あたりに住む人がやって来ます。
(これは狂言方が勤めます。当日番組に間狂言と書いてあるのがこれです。)

画像は潮汲みの桶です。

続きは下をクリック!
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融 その2

さて日曜の公演も近づきまして、気忙しくなってきました。
初めての人のためにあらすじを。
融の能は、前半は、他の能と同じように、いきなり融の大臣が出てきませんで、
白髪の潮汲み老人が出てまいります。
労働者の姿は大抵、水衣(水ごろも)という装束を着ております。
袖もたくし上げまして、水桶が付いた担ぎ棒を担いで登場します。

長くなりそうですので続きは追記をクリックしてください。

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融 あれこれ その1

ネット検索するといろんな事がわかって楽しいですね。
私が今度演じる「融」 これ人名です。源の融(みなもとのとおる)という人のお話。
で、ネットサーフィンすると・・。
源の融
822年生まれ。。享年74歳。(凄い長生き!)
嵯峨天皇の皇子で、源の姓を賜り臣籍降下。
左大臣(太政大臣の次の位)まで昇進。
864年の陸奥の国多賀城に赴任。(実際は行っていないとも)
今の仙台近くの多賀市。
この時、松島の景色を目に焼きつけ、都に帰った後
六条川原の邸宅に、難波の海から塩を汲ませ運ばせて、塩釜の浦を模した大庭園を造った。なんと月に30石すなわち5400リットルの海水を運ばせて、その海水を焼いて塩を作る塩焼きをして庭園の海に船を浮かべて月見をして遊んだという。
これが日本庭園の始まりとも。
能の物語は、中秋の名月のその満月の日。
現在で言えば9月18日(平成15年)
この日、旅の僧が、一人の塩汲みの老人と出会う物語。
その老人こそ・・・。

続く

10月9日(日)観世九皐月会10月公演 矢来能楽堂 三井寺 融 ほか
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