日付変わって昨日は大変にお暑い中、九皐会定例会ご来場賜り誠にありがとうございました。
能は鳥追船と阿漕。
鳥追は、この曲だけの作り物の舟が特徴的。
観世喜正師親子共演の舞台でした。
阿漕は、演者がやりたくなる曲の一つで、ちょっと怖くて重たいテーマなんだけども、いろいろ工夫された演技の型の細やかな伝承が伝わっている面白い曲。
私がさせていただいたときは、後場の上演中に近所に落雷があって、物凄い音であったのを覚えています。
私がまた演りたい曲の一つで、今日は後見でしたが、シテの永島充君と、あれこれ演りようを話せて楽しかったです。
ずいぶん以前に私がした時のブログ記事がありましたので、参考までに。結構書いてますね。この時は父六郎の地頭でした。今日も充君の地頭を永島忠侈さんという親子共演でしたね。
それから今日は私は女郎花の仕舞を勤めさせていただきました。
昨日は師匠と相談しまして少しでも客席が涼やかになればと、四番の仕舞は皆色とりどりの麻の衣にて勤めました。私のは父が着ていた思い出の浅葱の衣でした。
楽屋で大先輩方がそれを覚えてくださっていて、少し思い出話しを致しました。
着物ってそういう事が出来るのでいいですよね。
このところあちこち夏の催しが続いておりますが、暑さ厳しいみぎり皆様もどうぞ水分多めにお取りになってご自愛くださいませ。
ありがとうございました。