能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

舞台後記

御礼 触れてみよう能楽の世界

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日曜日の巴は無事に終了しました。
ご来場お客様、関係者の皆様ありがとうございました。

直前まで劇場の方々と感染対策に頭を捻ったイベントでしたが、無事出演出来てよかったです。
ミューズの音楽ホールの特設舞台は、過去、欄干や鏡松の製作をしたり、毎度設営や仕込みの準備にも関わるので大変思い入れのある催しです。
能楽堂とは違う独特の空間の使い勝手に毎度悩みます。

巴は、本舞台を使ってしっかり見せれる曲なので、このホールに向いていた気がします。
で、久しぶり演じてみると、とてもいい曲だなあと。また能楽堂でもやりたいなと。

若い頃に演った時には、戦の場面に気を取られて、型でしか感じなかった義仲との別れとか、哀れとか情愛を、能の中にしみじみ感じられる歳になりました。
それだけ歳と共に涙と別れを経験したのかも。

それと、この曲の型や演出がよく出来てるなと。
セットも何もない舞台空間で地謡が物語るので、お客様にとっては空想力、想像力がいると思いますが、琵琶湖や粟津ヶ原、静かな湖面、吹き抜ける風や寺々の鐘の音が想像出来たら、現実以上かと思います。

そういえば私は、琵琶湖周辺を子供の頃に父と、大人になって三度もゆっくり旅してるので、ありありと情景が浮かぶのでした。いいよね琵琶湖。

だからか。入りやすかったのは。
旅。大事ですね。

また旅に出られる事を願いつつ。
無事終演出来たことを感謝いたします。

講座能なので、お囃子方のお話や、装束が見れて楽しかったとの感想もいただき、能がより身近なものになれば嬉しいです。
ありがとうございました。

来年は、3年ぶりの仕舞謡曲ワークショップをリニューアルして開催する事を予定してます。来年こそはですね。


お知らせ
今月26日まで能楽写真家協会作品展がソニーイメージングギャラリー銀座で行われています。
渡辺国茂さんが、私の半蔀の舞台写真を出してくださったとの事。


金曜日、パラリンピック能楽祭に出演予定です。
加藤師のシテの土蜘蛛で、源頼光をさせていただきます。国立能楽堂です。こちらも無事を祈っています。

御礼 遠藤喜久の会

昨日、師父、遠藤六郎の七回忌追悼公演が終了しました。
ご来場賜りました皆様、関係者の皆様。
誠に有難うございました。

昨年の延期を受けて二年越しの主催公演で、イベント制限もあり、なかなか苦しいものがありましたが、長年手伝ってくださる受付スタッフや華道チームの皆さん、私の師匠をはじめ演者の皆さんのお力を借りて無事に勤めました。

お天気にも恵まれ、滞りなく追善が出来ました事、厚く御礼申し上げます。

催しは、花のある能という副題に相応しく、エントリーから花が迎え、レクチャーでも花、そして立花でも花と。生花に囲まれとても華やかなものでした。
花を仏に手向けつつと、最後に追加を、お地謡が謡ってくださいましたが、その花々と皆様の心の花が師父への手向けになればと思います。

私自身も花々にとても力をいただきました。
とても素敵な花でした。
ありがとうございました。
時節柄、秘すれば花という言葉が思い浮かびました。

今回ばかりは生でその場にいた方でないと、その空気はなかなかお伝えするのが難しいですが、ともかくもご来場いただけたお客様には厚く御礼申し上げます。
泉下の父も皆様に感謝していると思います。
誠に有難うございました。

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盛久 史跡 鎌倉

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今日は鎌倉に謡いに伺っていたので、帰り道にせっかくだからと、バス通を歩いて盛久の史跡を見学。
といっても、道に面したささやかな史跡。
先日の九皐会の盛久の舞台の記憶もまだ新しい,。
結局奇跡が起きて盛久の首は落ちずに助かったのですが、頸塚とはこれいかに。
ともかくも盛久さんはご無事で何よりでした。

私はシテを演じた役が、なかなか離れないタイプで、今回は延期、中止で一年越しになってしまったこともあり、いつも以上かと思いきや。すっきりめでたい曲のせいか、もうさっぱりとしています。後味の実に良い曲でした。

謡曲の稽古する方は、いつかはこの曲に挑戦していただきたい。そして、難しい節回しに、お稽古は苦労すると思うけど、最後の爽やかな終わり方を楽しんでいただきたいです。

観音様に護ってもらえような人とは、どんな人なのかと。この曲をやる時はきっと自問することでしょう。
その時は上野の観音堂と鎌倉の頸塚を訪ねて答えを探してみては如何でしょうか。
貴方にも奇跡が起きるかもしれません。

いや。
もうすでに起きているのかもしれません。

桜満開の鎌倉でした。






御礼新潟りゅーとぴあ能楽堂 秋の能楽鑑賞会 

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昨日は、りゅーとぴあ能楽堂にて秋の能楽鑑賞会が無事に終了しました。
お話をいただいてから約二年越しの劇場企画公演で、このコロナ禍で無事に開催出来て本当によかったです。
ご来場のお客様に心より厚く御礼申し上げます。

今回新潟りゅーとぴあ公演は、私共兄弟としては前回の夜討我、小袖曽我の連続公演以来。
また、以前からのお客様のラブコールにお応えして、新潟でははじめて野村萬斎さんの狂言と組ませていただき、満員のお客様様にも喜んでいただけだのではないかと思います。

この二時間あまりの公演の為に二年近く前から準備をしてくださいました劇場関係者の皆様、ご出演の皆様にも厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

私の写真ばかりで恐縮ですがご覧ください。
後半は蜘蛛の巣を投げまくるので、華やかショー的な要素満載で、まさにIt's Show Time !といった感じの面白い写真いただきました。

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なお、今回新潟公演を見逃した方に朗報です。

来年一月九日土曜日2時から、池袋から電車で24分の所沢航空航空公園駅の大劇場、所沢ミューズの大きなホールで、再び土蜘蛛を上演。狂言は善竹十郎ファミリー。観世喜正師の神歌で新春を寿ぎ始まります。
所沢MUSEのリニューアルしたホールでの新春公演。
いつものワークショップのホールではなくて、マーキーホールという三階席まである大きなホールです。
チケットの発売が始まりました。
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その頃にはコロナも収束していると思うので、天井の高い大きなホールで長い千筋の蜘蛛の糸を存分に投げて、独り武者と闘いたいと思います。

今回の公演の経験を生かして、更にスケールアップした舞台に出来ればと考えています。
どうぞお楽しみください。


本日は横須賀芸術劇場公演に出演。
能は観世喜正師の隅田川とオペラカリューリバーの連続公演。
私は能の後見に入ります。
このところタイトなリズムが戻って来ました。
寒くなって来たから風邪ひかないようにしなくては。
皆様も暖かくしてお大事にお過ごし下さい。
ありがとうございました。



御礼九皐会 自然居士

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10月九皐会定期公演の第一部自然居士無事に終了しました。
台風もそれてくれてよかったです。
速報で画像来ましたのでupさせていただきます。

この曲、やる方は大変(笑)
中入もなく、ずっと謡いっばなし、舞いっ放しの一時間。最初から出ずっぱりで休むところが全く無いタフな曲なのでした。
完走した!という感じでしょうか。
ご来場ありがとうございました。
また機会があれば感想などお聞かせくださいませ。

本番終わってラジオ収録の稽古があり、さすがに太腿が少し筋肉痛になりそうですわ。(なりましたー足笑)

今週は土曜に新潟りゆーとびあ公演があり、今度は土蜘蛛のシテを勤めます。こちらは兄が前シテ、私が後シテで勤めます。
土蜘蛛は、かなり上演頻度が高いので、楽しんでもらえるように勤めたいと思います。
チケットお求めのお客様はどうぞお楽しみ下さいませ。





御礼九月九皐会

昨日は九皐会ご来場ありがとうございました。
兄の野宮のシテの地頭をさせていただきました。
野宮は本当に名曲で、素敵な曲なのですが、二時間近くかかる演目なので、時節柄残念ながら感染症対策により時間短縮による演出変更がありました。
このところ地謡も4人地です。
客席も半分以下です。
これによってお客様には安心してご覧いただけたとも言えるので、昨日の段階ではこれが精一杯でした。

名曲といえど三番目物は長くて嫌というお客様もおられるので、あれで充分、もっと短い方がよいと言われるより、あの部分をもっと観たかった聴きたかった、もっと長い方が良いと言われる方が嬉しいのですが、昨日はいかがでしたでしょうか。



地謡としては、クセの詞章を省き、シテは、一部詞章や序の舞を少し詰めたので、バランス的には破の舞の比重が増えたかもしれません。これによって後半場面で六条の心乱れる内面性が、いつもより少し際立ったかどうか。そう観えたらよかったのですが。

野宮は同門だけでなく他家の名人の先生方と地謡をご一緒した時の耳に残る音の記憶が多い曲で、あんな風に謡えたらなと思っていた曲です。
場面場面、一行一行に微妙な息遣いや変化があり、瞬間瞬間のシテや囃子との感じ合うやり取り多い曲です。
またとにかく息の濃い演目なので、我知らず謡い手の内面的なものも滲むような感じがします。
終われば例により反省ばかりですが、また謡いたくなる濃厚な演目です。
次回こそは平穏な世の中でじっくり二時間超えで謡う機会があればと思います。

日付変わり本日は朝から別の舞台の撮影がありましたが、終わってみると、昨日息を絞り出して謡っていましたので全身の筋肉疲労。ロングブレスに近い感覚といえばわかるかな。毎日謡ったらきっと痩せられますね。

二十代の頃、父と三番目物の謡いの稽古をすると、無音で発声して息を吐きつづけるような、まさにロングブレスで息を鍛える稽古をよくさせられました。父は寿夫先生に能の稽古を受けていたので、その影響でひたすら息の稽古。その頃は何をやっているのか意味不明でしたけど、今は理解できます。声を乗せる基礎の身体作りだったわけです。

思い出話をもう一つ。
昔新潟長岡で父が能の会を毎年やっていたころ、先代の観世銕之丞先生がご出演くださり、その頃は父も毎月銕仙会に出演していたので交流があり野宮をお勤めいただきました。私はその時は駆け出しで地謡についてないので、客席で音の具合を見てこいと言われて、客席でシテの出を拝見していました。
すると例により美しく女が現れて謡出だすのですが、先生は独特のしわがれ声なのです。いわゆる美声という朗々とした声とは違うお声でした。
ところが何故かそれが美しい女の声に聞こえて来る。あれれ。おかしいぞ。しわがれ声なのにと、聴き直すと確かにしわがれ声なのに、どうしてもすぐに美しい女の声に聞こえて来るのです。狐に摘まれたような感じで目を見張りました。そこには確かに見たこともない美しい女がいて、その息遣いや能役者の身体がそう見せる。いやいやそんなはずわないおかしいぞと思う刹那、やっぱり可愛らしい女になる。なんなんだコレはと目を見開きました。これが芸なのか!と若い私には衝撃的な舞台でした。
後でその謎を解明しようと父から記録映像を借りて何度も見ましたが、当時の解像度の遠くからの記録映像では秘密は分からず。生で感じたあれは一体なんだったのだろうかと。父に聞けば、名人の芸、名人の息遣いとはそういうものだと答えるばかりでした。
深く記憶に残った舞台でした。

さて九皐会では、来月の10月公演の自然居士のシテと11月1日に公演が決まりました新演出能 聖剣伝説2という、タイトルだけでも楽しそうな舞台が続きます。
そのほか、再開してきた舞台が目白押しで、準備に追われる毎日になってきました。
しかし、コロナだけでなくインフルエンザも来そうなのでまだまだ油断せず、日々慎重に勤めて参りたく存じます。

皆様もどうぞお元気で。





九皐会定期公演再開

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昨日は、二月以来、実に5ヶ月ぶりの九皐会定例会の再開でした。
ご来場賜りましたお客様には、心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました、

コロナ禍の感染症対策で臨んだ今までとは違う公演。様々な対策を議論し施しながら演者もスタッフも、今までとは違う行動や様式。昨日も、客席は100席以内。
入替時は、全客席をアルコールで拭き直し、お客様には消毒やマスクの着用を願うなのどの対策にご協力いただいての公演。

そんな中、お客様には、久しぶりの舞台を楽しみにお越しいただきました。

幕横からお客様の入る客席を見た時は嬉しかったですね。本当に。

昨日は席を空け隣にお客様のいない配置の客席で、換気休憩を入れた1公演全体で約90分程度と長くならないようにして、能一番をメインご覧いただいた舞台でした。

昨日の千手のシテは長山耕三君。
私は、この千手郢曲ノ舞の重衡を勤めました。

今年の春に父上、長山禮三郎師は他界され、申合せの後、いつもご注意をいただく大先輩のいない楽屋。
ご存命ならば、どうご注意をいただくだろうかと自問自答していました。

「よっちゃん、そこはもっとしっかり品よく謡うんだよ。」
そんなお言葉が聞こえたような気がしました。

今年は、五月に鎌倉さんで千手のシテを勤める予定がコロナ禍で中止になっていたので、昨日の舞台で少し胸のつかえが取れたような気がしました。

なんとか無事に終わり、少しホッとしました。


七月も催しはほとんど無くなりましたので、本格的な再開は八月以降かと思いますが、まずは最初の一歩を踏み出し、次へと繋げていきたいと思います。

お客様からのご意見も聞かせていただければと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

誠にありがとうございました。





御礼 鎌倉能舞台

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本日は、鎌倉能舞台さんの能を知る会で葛城のシテをさせていただきました。
ご来場誠にありがとうございました。
今日は東京や埼玉からも遥々応援に来ていただき、心強かったです。

また、とても良い面装束をお貸しいただいて、ありがたかったです。
お客様並びに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

御礼九皐会

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日付変わって昨日は大変にお暑い中、九皐会定例会ご来場賜り誠にありがとうございました。
能は鳥追船と阿漕。
鳥追は、この曲だけの作り物の舟が特徴的。
観世喜正師親子共演の舞台でした。

阿漕は、演者がやりたくなる曲の一つで、ちょっと怖くて重たいテーマなんだけども、いろいろ工夫された演技の型の細やかな伝承が伝わっている面白い曲。
私がさせていただいたときは、後場の上演中に近所に落雷があって、物凄い音であったのを覚えています。
私がまた演りたい曲の一つで、今日は後見でしたが、シテの永島充君と、あれこれ演りようを話せて楽しかったです。

ずいぶん以前に私がした時のブログ記事がありましたので、参考までに。結構書いてますね。この時は父六郎の地頭でした。今日も充君の地頭を永島忠侈さんという親子共演でしたね。








それから今日は私は女郎花の仕舞を勤めさせていただきました。
昨日は師匠と相談しまして少しでも客席が涼やかになればと、四番の仕舞は皆色とりどりの麻の衣にて勤めました。私のは父が着ていた思い出の浅葱の衣でした。
楽屋で大先輩方がそれを覚えてくださっていて、少し思い出話しを致しました。
着物ってそういう事が出来るのでいいですよね。

このところあちこち夏の催しが続いておりますが、暑さ厳しいみぎり皆様もどうぞ水分多めにお取りになってご自愛くださいませ。
ありがとうございました。





御礼 花筐

昨日は雨の中、若竹能にご来場賜りまして誠に有難うございました。
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私がシテを勤めました花筐も無事に終わりました。
そんなに長い時間の曲ではないのですが、各段各段の積み重ねで、中身の濃い大曲でした。

昨日は、終演後社中のお弟子様方が一席設けて下さいまして三十人余りの大宴会となりました。
そこで花筐に因んで可愛らしいお花をいただきました。あまり似合わないけど(笑)一応アップしておきます。
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誠にありがとうございました。

昨日は鞍馬天狗の花見稚児役の子達がいましたので、楽屋もお雛様のような可愛い子供達で華やぎました。今の子供達って、本当にお行儀が良くて賢いので、実にスムーズに装束を着て舞台に出て行きました。
いやー本当に可愛いくて賢い。
皆立派に勤めて春の華やぎをもたらしてくれました。

花筐の子方を勤めてくれた彼は、もう今年中学生との事。小さな時から子方をしていた彼が、凛々しい少年になって立派な帝を勤めてくれました。こちらも感謝でした。

若竹能は、次回は夏。7月28日一時開演矢来能楽堂です。朝長と井筒という、大曲二番です。
中所師と佐久間師が勤めます。
私は朝長の地謡と井筒の重後見の二番を仰せつかっております。
大変内容の濃い1日になりそうですね。心して準備したいと思います。
すでにお席が埋まってきているようなので、どうぞお早めに九皐会事務所にお申し込み下さい。
宜しくお願い致します。

この度は誠にありがとうございました。

追記
渡辺カメラマンからも写真いただいてので一枚アップしますね。
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