能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

日記

触れてみよう能楽の世界

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お陰様で、第15回触れてみよう能楽の世界は、無事に終了しました。
ご来場のお客様、劇場スタッフの皆様、ご出演の皆様。誠にありがとうございました。

ようやく、ここまで来たなと。

雷様の曲ではありましたが、黒雲から晴れ間がさす思いでした。

感染症対策のガイドラインにより、いつもとは違うスタンスでの公演でしたが、劇場にお越しいただいたお客様をはじめ、万全の感染症対策で公演を催してくださった関係者のご尽力に心より感謝申し上げます。


本日の雷電は替装束にて勤めました。
日頃後見の多い私ですが、今日の後見は大変だなと、何かと気遣いをさせて申し訳なかったと感謝した次第です。

ようやく秋から少しづつ舞台が戻ってくる気配です。
とりあえず手帳は稽古も舞台も埋まってるですが、これがそのままやれることを祈りながら、コツコツと進んでゆきたいと思います。
ともかくも本日は誠にありがとうございました。


今回、感染症対策で、ごく少ない人数のお客様にだけしかご覧いただけなかったのですが(事情を知らないお客様がいらしたら、あまりにガラガラでさぞ驚いたと思いますが、あれで席は完売でした。)
ミューズでは、1月9日、もっと広い中ホールでの公演をいたします。
こちらは、本日からチケット発売!
今のところまだ全客席を埋めるわけにはいかないそうで、半分のお客様のみとか。今後の状況次第だそうです。

曲は、土蜘蛛。そして、お正月らしく、めでたい神歌と、狂言宝の槌。
厳かで楽しく、そして痛快な舞台です。
是非、新春公演にお越し下さいませ。
席数に限りがありますので、早めのお申し込みをお待ち申し上げております。
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九皐会定期公演再開

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昨日は、二月以来、実に5ヶ月ぶりの九皐会定例会の再開でした。
ご来場賜りましたお客様には、心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました、

コロナ禍の感染症対策で臨んだ今までとは違う公演。様々な対策を議論し施しながら演者もスタッフも、今までとは違う行動や様式。昨日も、客席は100席以内。
入替時は、全客席をアルコールで拭き直し、お客様には消毒やマスクの着用を願うなのどの対策にご協力いただいての公演。

そんな中、お客様には、久しぶりの舞台を楽しみにお越しいただきました。

幕横からお客様の入る客席を見た時は嬉しかったですね。本当に。

昨日は席を空け隣にお客様のいない配置の客席で、換気休憩を入れた1公演全体で約90分程度と長くならないようにして、能一番をメインご覧いただいた舞台でした。

昨日の千手のシテは長山耕三君。
私は、この千手郢曲ノ舞の重衡を勤めました。

今年の春に父上、長山禮三郎師は他界され、申合せの後、いつもご注意をいただく大先輩のいない楽屋。
ご存命ならば、どうご注意をいただくだろうかと自問自答していました。

「よっちゃん、そこはもっとしっかり品よく謡うんだよ。」
そんなお言葉が聞こえたような気がしました。

今年は、五月に鎌倉さんで千手のシテを勤める予定がコロナ禍で中止になっていたので、昨日の舞台で少し胸のつかえが取れたような気がしました。

なんとか無事に終わり、少しホッとしました。


七月も催しはほとんど無くなりましたので、本格的な再開は八月以降かと思いますが、まずは最初の一歩を踏み出し、次へと繋げていきたいと思います。

お客様からのご意見も聞かせていただければと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

誠にありがとうございました。





4ヶ月ぶりの申合わせ

いよいよ明後日九皐会7月公演です。
本日は実に4ヶ月ぶりの矢来能楽堂の申合せ。
昨日の夜は、子供みたいに寝付けませんでした。
緊張なのかなんなのか、なんとも重苦しく目だけは冴えてしまい、近所の飲み屋街で、明け方近くまで騒ぐ酔っ払い達の歓声が聞こえてきて、寝付けずに難儀しました。


今日の申合せの合間は、様々な感染対策のレクチャーを受けたり、消毒の仕方を習ったり、いつもと違う1日。
楽屋での行動に至るまで、今までとは違う気を使っての公演になります。

事務スタッフだけでなく、今後は九皐会演者も様々感染症対策の手伝いしながら頑張って参ります。

今日の申合せを見ている出番待ちの玄人も、三密を避けていつもと違う席にバラバラに座り、私が舞台から見る客席の景色もいつもと違い、そのちょっとした違いに戸惑いました。

お客様も最初は、この新しい様式に慣れるまで少し戸惑われるかもしれませんね。

お客様にも、ご意見をいただきながら、良い方向に向かうことを念じています。

ともかくも明後日は、私は重衡の大役ですから、それに集中して臨みたいと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします。


完売御礼。第15回 触れてみよう能楽の世界

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8月23日の所沢MUSEさんでの公演。
所沢MUSEさんのホームページに、はや完売御礼が出ました。
現状では、劇場利用の指針に則り、客席を半分に減らしての公演との事で定員が半分。今後の社会の動向で緩和されるかどうかとのお話でした。

客席半分とはいえ、今年は例年以上に早いタイミングでの完売で大変ありがたく思うと共に、身が引き締まる思いです。
チケットを早くからお求めいただいたお客様、本当にありがとうございました!
とても嬉しく元気をいただきました。

この催しは、能の前に私が、お話や解説で最初に舞台に上がるのですが、今、お客様の前に出たら嬉しくて泣いてしまうんじゃないかと。
想像するだけで震えます。

来月がら徐々に舞台が戻って来ますので、一つ一つ一生懸命勤めて参りたいと思います。
またどうぞよろしくお願い申し上げます。


再始動

いよいよ新宿神楽坂、矢来能楽堂・観世九皐会も7月から定期公演を再開いたします。

大変長らくお待たせ致しました。


関係者で協議を重ね以下の事が決まりました。


近年、九皐会の月例定期公演は、1日に能二番と狂言一番と仕舞数番という番組立てで行っておりましたが、コロナウイルス感染予防を考えて、公演形態が変更になります。


1日を二公演に分け、能一番狂言または、能仕舞という、2公演形式になります。


この一部と二部の間に、空気の入れ替えや消毒を行い、他の劇場で行われているような安全対策もして参ります。

チケットは、それぞれ別々にお求めいだけるようになりました。


また、客席は、その時々の劇場ガイドラインを参考に、当面は客席を半分に減らして、隣席は空け(*現在のところ)また、舞台上の三密も避けて、地謡の人数を減らし、演者同士の距離を取り、長大な作品などは、それに伴う演出変更も行いながら、安心してご覧いただける舞台を目指します。

詳しくは、矢来能楽堂の公式発表をご確認下さいませ。→矢来能楽ホームページ

席については、能楽堂に確認下さい。


矢来能楽堂では、長年ワークショップや若手の会なので、これに近い形態での上演は慣れているので、何ら問題なくスムーズに行えると感じています。


能は決まり事が多いように思われると思いますが、意外と柔軟な芸能で、野外でやったり、劇場でやったり、芝の上でやったり、お寺のお堂でやったり、座敷やスタジオでやったりと、どんなところでも場所さえあれば、いつもの能楽堂と変わらぬ上演が出来ます。


その特性を生かして、今までと変わらぬ舞台をお届けしたいと思います。


さて、七月の番組は九皐会ホームページをご覧いただきたいと思いますが、私は、第一部の能「千手」(センジユ)の重衡を仰せつかりました。

九皐会ホームページ7月番組リンク



五月に鎌倉能舞台さんの定期公演で舞う予定だった私の千手のシテが、コロナ禍で中止になり、残念に思っておりましたが、今回は長山耕三君のシテの相手を私が勤めさせていただきます。



今回、郢曲(エイギョク)という小書演出がつきます。クリサシクセの千手の舞を抜き、序の舞も変わりまして、台詞部分がメインになる演出。

重衡の独白より千手が登場する演出で、自ずと囚われの身の重衡の比重が少し重くなります。

上演時間は常よりも短くなりますので、今時期に相応しく、すっきりとご覧いただけると思います。


久しぶりの能楽。

再始動する舞台。

是非、矢来能楽堂へお越し下さい。

春休み

来週のシテの盛久の舞台が六月六日延期になり、今週は社中の稽古もなくなり、今日は矢来の蔵の片付けを皆でして、ぽっかりと春休みになりました。

こんなのは、震災以来です。

昨年、社中の幹事さんから、日頃私の休みが無さ過ぎるので、思い切って春頃にひと月社中の稽古を休んで、休息を取ってみたらどうですかと、ご提案を受けていたのですが。

私が稽古しないとみんなも思い切り鈍るからなー(笑)と。
結局休みは取らないことにしたのですけれど。
思いがけず、お休みをいただきました。

テレビをつけると不安なニュースは多いですが、呆け呆けと、うたた寝してるだけでも楽しくなってきました。
遊びには行けなくたって
いいね。短い春休み。

ようやく家の片付けが出来そうです。

でも皆様、
くれぐれも声と身体が鈍らないようにね。
1日一舞、一謡。

って、私のことか(笑)


春になれば、順延した公演も入ってきて、また当分休みが無くなりますからね。
ちょっとひとやすみ。と。


☆お知らせ☆
三月の九皐会定期公演は、コロナウイルスの感染拡大予防のため、延期となりました。

以下九皐会公式ホームページをご覧下さい。
観世九皐会ホームページ

身代わり参詣に感謝

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昨日は、以前このブログにも書きましたが、上野寛永寺の清水観音堂の年に一度の秘仏ご開帳の日。

毎年初午の日の1日だけ秘仏を公開しているという事で、なぜそれが初午の日かというと、この秘仏には伝承があり、来月三月九皐会定期公演で私がシテを勤めます盛久が、京都清水に納めたものが、その秘仏であるというものです。

盛久が由比ヶ浜で処刑になる時に、観音経の言葉にあるように
念彼観音力刀尋段段壊
と、奇跡が起きて盛久は助かったのが、牛の年、牛の日、牛の刻。
その時に盛久が納めた観音像が身代わりに倒れたと伝承にあります。それが巡り巡って上野に渡ったのが、その秘仏であるという伝承です。
それに因みご開帳は、年に一度の初午の日の法楽の日の1日だけ行われていまます。

昨日は、来月の舞台の前にそのお参りをとても楽しみにしておりましたが、急な諸事情で伺えなく残念に思っていました。

ところが同門の鈴木君が、身代わり観音様に、私の代わりに、身代わりのお参りをして来ましたよーと。お札やお守りもいただいて来て下さって。
感謝感激大感謝。さすが鈴木先生。
持つべきものは良き兄弟弟子。
というわけで、来月の舞台頑張らなくては。
心して臨みたいと思います。

しっかし、このところ観音経に親しんできたせいか、色々ご利益あるやうな気のするこの頃。
奇跡の力かも。ありがたや。

皆様にも御加護がありますように。


楽しい事を考えましょう

先週末は3公演ほどありまして、今週も学校公演など、3公演ほどあります。
一月もそこそこ忙しくしておりますが、やはり気になるのが新型ウイルス。
人混みに出ないわけにも行きませんから、こまめに水を飲んで菌を胃酸で溶かし(お医者さんがやる方法らしい)、マスクはもちろん、手洗い顔洗いにうがい。
それでも新型は強力らしいので、免疫力つけて、最後はやっぱり運かなあ。
免疫力上げるのには、楽しい事考えるのも一つの方法とか。本当かな。

楽しい事。。。。。
おー。楽しい事一杯思いつきますわ。
ここには書けませんが(笑)

新型ウイルスの対抗方法が、ニヤけて運頼みとは(笑)
街中の人がニヤけてたら。。。

皆様もお試しあれ。


喜久謡会社中 新年会

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本日は東京の喜久謡会社中の新年会が、観世九皐会本拠地、神楽坂の矢来能楽堂でありました。
今年も皆様元気にご熱演でした。
2020年も皆さんと元気に舞い謡えることに、心より感謝です。
今年も健康に留意して一歩一歩精進して参りたいと思います。



#矢来能楽堂 で検索してね

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本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

この三連休、4公演と今年の新春公演もスタート。
土曜日は府中市民能で、観世喜正師と中森貫太師の鞍馬天狗の二公演の地謡。
日曜日は、九皐会で今年最初の定例公演。
これは私と一つ違いの鈴木啓吾君の一世一代の翁の披きで、私は観世喜之師匠と後見を勤めました。
彼が私の一年後に内弟子入門してきて、かれこれ三十五年近くになりましょうか。
同じ釜の飯を食べて修行し、家族以上に長い時を共に過ごし、ずっと一緒に舞台をやってきただけに後見座から感慨深く見守りました。
無事恙無く勤めを果たし、安堵。
おめでとうございました。

さて本日は、昨年からスターした矢来能楽堂の普及公演。
#はじめての矢来能楽堂

前回同様、公演終了後に写真撮影タイムがありました。皆さんスマホで熱心に撮影。
#矢来能楽堂
でも検索出来ます。
本日の公演直前の楽屋風景も矢来能楽堂からUPされてます。

本日のシテは観世喜正師。
羽衣の天女を演じました。
私は地謡で熱唱させていただきました。

この公演は解説と能一番だけのシンプルな催しで、はじめて能を見る方に気軽に能楽堂に来ていただこうという新しい試み。


次回は三月13日の夜19時
葵上 シテ 奥川恒治でお送りします。
お楽しみに。


今年は年明けから、はや三月の定期公演 盛久の通し稽古能もありまして、暮れから稽古に追われて正月休みもなく2020年がスタートしました。

今年は、
三月 盛久 矢来能楽堂定例公演
五月 千手 鎌倉能舞台 
   半蔀立花供養 遠藤喜久の会
八月 雷電 所沢ミューズ
十月 自然居士 矢来能楽堂定期公演
   碇潜   新潟能楽堂秋季公演

と、地謡や後見の出演以外にも、一般公演のシテ等の出演も多いので体調を整えて、年末まで走りきりたいと思います。

今年も当ブログを更新して参りますので、宜しくお願い申し上げます。




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