能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

公演情報/告知

玉の輿  恋のパワースポット 味真野

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三月三日の九皐会若竹能が近づきました。
詳細はこちら→九皐会home page

昨年立ち寄った福井県の味真野神社と公園の写真が出てきたのでUPします。私が行った時は、神社は改修工事中でした。

主人公は、皇子様の恋人、照日の前。
皇子は、この地で男大迹皇子として暮らしていて、ある日突然、次期天皇の後継指名されて迎えに連れられてこの地を離れて継体天皇になる。

この地で皇子の恋人だった照日の前という女は、突然の恋人との別れを悲しむが、やがて花筐と恋文だけを残して去った皇子を追って都に上る。
そして色々あって(地謡の聴かせどころ、シテの舞どころがドーンとあって))
やがて玉穂の都で再会した二人は、再び結ばれるというハッピーエンドの物語。

押しかけ女房的玉の輿シンデレラストーリーといえなくもない話で、味真野の地元の公園には二人の仲睦まじい銅像があり、花筐の照日の前の玉の輿に引っ掛けて、公園はハートマークの花畑があちこちにあって恋人達の撮影スポットになっていた。
恋のパワースポットだそうだ。
以前行った時は長閑な公園だったので、その変貌ぶりに驚いた。

照日の前は、モデルはいるのだろうけど、能の作り出した特異なキャラクターで、その性格付けも「狂女」というカテゴリーに入る。
現代的な狂っているという感覚だと違和感があり、一途な女とか、思いつめた女といった方がしっくりくると思う。
しかも彼女は、歌って舞える芸達者な女なのだ。

上村松園画伯の描いた花筐の女は、かなり気が触れた感じなのだけど、私の思っている照日の前とは、少し違う。

狂女というキャラクターは、ほかの女性主人公の演目よりも感情が露わで、起伏も激しい。
三番目の幽玄な曲とは違う構成と演出で、変化があるので面白い。
しかも、この曲の照日の前は、やがて妃になるような身分の高さと位があり、ほかの狂女物とは一味違う。

と、あまりハードルはあげなくないのだけど、演じる方としてもとても難しい演目です。

皆様にとって、10人10通りに映る照日の前になれば良いなと思います。


そんなわけで、今回の若竹能は、狂女物というジャンルながらシンデレラストーリーの花筐と、鞍馬山の天狗に出会って歴史の表舞台に躍り出た源義経という、縁起のいい能が二番です。(鞍馬天狗のシテは、天狗です)
あと、今回は、子方の子供達が大活躍します。
二曲で7名出演!楽しみですね。

宜しければ是非ご覧下さい。
チケットなどは九皐会に直接お問い合わせくださいませ。

では、どうぞ宜しくお願い致します。



ぼちぼち今年もシーズンスタート。エンジン温ったまってきました。

今週末は、水戯庵、中野ゼロホール、鎌倉能舞台定期能と三連戦で、葛城、絵馬、花月、弓八幡と4公演でした。

今年も早くもシーズンに入って来たなという気がします。
三月三日は、九皐会若竹能で、花筐を勤めます。
大好きな上村松園画伯の「花がたみ」という女の絵のモデルとなった能の作品です。
画伯は、狂乱を研究する為、病院に行ったり、何枚も能面を模写したりしたそうですが、それがこの絵の魅力を裏打ちしていますね。

私も正月の翁のお爺さんから、若い女へと気持ちを切り替えて臨みたいと思います。
この公演は、若手、中堅の勉強会の延長としての研究公演です。
同時上演で坂君シテの鞍馬天狗もあり、チケットは既に正面完売との事。
良い席はどうぞお早めに、矢来能楽堂 観世九皐会事務所に直接お申し込み下さいませ。
宜しくお願い致します。



6月4日半蔀 はじとみ

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さて今週末に迫りました
鎌倉能舞台での催し。
午前中は、中森貫太師がシテを勤める玉鬘(たまかずら)
午後は、私がシテを勤めます半蔀(はじとみ)
の二回公演。

この他、解説や狂言もあり、字幕システムも導入されましたので、初めの方も見易いと思います。

鎌倉あたりは紫陽花もそろそろ咲いてきたかなあ。
長谷寺とか見てから来るのも楽しいですよ。
長谷寺の展望台も海が見えて気持ちいいです。


詳しくは鎌倉能舞台まで

写真は昔、九皐会で私がさせていただいた時の前シテの映像を写メ。

今回の装束はどうなりますか、当日のお楽しみ。

面も今回は可愛らしいものにするかスッキリしたものにするか思案中。
当日のお楽しみにしてかどさい。

公演については先日、ブログ→参照クリックに少し書きましたのでそちらをご参照ください。難解な曲ではないですし当日の詳しい解説もあるので、初夏の能をお楽しみください。


では、ご来場お待ちしております。

能楽堂リレー公演

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見開きの右側は英語!
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9月に行われる能楽堂リレー公演のチラシをいただきましたー!
9月15日 木曜日 夜7時から
なんとあの素敵な水道橋駅前の宝生能楽堂で能「葵上 あおいのうえ」
のシテ(主演)六条御息所を勤めさせていただきます。
源氏物語最大の見せ場。
わかりやすくて初めての人も楽しめる見所満載!

しかも憧れの宝生能楽堂です。
いいんですよね、あそこは。
なんかとっても楽しみ〜。
葵上は、私も何度か色んな演出でさせてもらっていて、好きな演目なんです。
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チケットは、矢来能楽堂やカンフェティで取れるとのことです。
4連続公演なんで、是非私の舞台も来てくださいませ。
宜しくお願いします!
英語バージョンのチラシ!
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所沢ミューズワークショップ始動

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累計600名を超える参加者となった夏のミューズの風物詩。
能楽ワークショップが昨日よりスタート。
今年も老若男女多くの申し込みをいただき定員超えでスタートです。
最後までくじけずに頑張っていただきたいです。

初日は、昼夜と基本レクチャーと総合練習から始まりました。

構える、すり足をするってことに、一日中取り組んでもらいました。

能は身体表現芸術ですから、演じる自らの体を使って物語の世界や役の人物の心象を表現します。
謡いとセリフによって描かれる目に見えない世界を演者の体で表現するわけですから、
どう形に表すかはその人次第です。
型や決まりごとはありますが、それを使ってどう表現するかは演じ手次第なのですね。
美しく形にするのか、そうでないか。
正解はありませんが、このワークショップでは、可能な限り美しさを目指しています。
形の無いものを美しい姿で表現する。

7週間後、参加者がどれだけ美しくなっているかを見るのが楽しみです。

今週は、
「諸国一見の能楽師 IN 北海道 義経伝説を追え」ということで、取材と社中有志の旅行会をかねて道東に行ってきました。
いずれレポートを書きたいとおもいますが、とにかく天気に恵まれて今回もまた素晴らしい旅になりました。
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一度行ってみたかった霧の摩周湖。

見事に晴れて美しい瑠璃色の湖面を見せてくれました。
竹生島のように、小さな島があります。カムイシュ島。


妖精王って漫画に子供の頃はまったのを思い出しました。
佐藤さとるさんのコロボックルシリーズにもはまったな。
3日間で1000キロを走破して、北海道の自然を満喫しました。

8月21日
ミューズ「触れてみよう能の世界」も候補湯発売中です。

殺生石 PV 最新動画 



こんなの作ってもらいました。
特撮得意の映像監督。

センスが違うね。
かっこいい。

こんな映像今までなかったよ。

これを超える舞台をしないとなあ。



シェアどうぞ。

お稲荷さん食べたくなった

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今日はこれ。
稲荷明神が活躍する曲。

締め切り迫る 所沢ミューズ体験ワークショップ



こんなの作ってもらいました。

本番で火は出ないすけど(笑)。

あくまで心象イメージなんで、そこはご理解よろしくお願いしまっす。

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めぐる四季 雪月花 出演のお知らせ

平成28年2月28日 九皐会若竹能 めぐる四季 雪月花にて、邯鄲のシテを勤めさせていただきます。
九皐会ホームページ
50年の栄耀栄華を、たった広さ1畳の空間の中に凝縮して舞う。
この曲のみの舞の演出が見どころであり、演じる難しさがあります。
凝縮した中に無限の広がりを写すという、これぞ日本の文化美意識。
能の中で描かれる中国を舞台にした物語は、壮大なスケールを謡いで表現してゆく作品が多いのですが、この邯鄲もその一つ。
また、夢と現実の世界が一瞬で切り替わる演出も能ならではの面白さがあります。

年末年始は、この曲とじっくり向き合いたいですね。
乞うご期待。



討ち入りまであと一週間 兄弟二番能

28日に新潟りゅーとぴあ能楽堂で行われる能楽鑑賞会
小袖曽我 夜討曽我の申し合せが、本日東京の矢来能楽堂で行われました。
午前中は、日曜日の中森貫太さんの公演「天鼓」(特殊演出)の申し合せのあと国立能楽能楽堂から移動して
午後から、能、全曲のリハーサルとなりました。

今回の物語の焦点は、兄弟二人だけでなく、この曽我兄弟の守役にあたる団三郎、鬼王兄弟にもスポットが当たります。
夜討曽我の前半は、まさにこの二人が見せ場を作ってくれるのです。
仇討をやめて里に帰るか、主君の命に背いて仇討に行くか。
団三郎鬼王兄弟の命を懸けたギリギリの選択。
今回は、奥川恒治師 鈴木啓吾師の兄弟弟子でこの重要な兄弟役を演じていただきます。

また後半は、私の演じる時致ときむね が、鎌倉の兵と最後の戦いを繰り広げます。
わたしより身体が二廻りも大きな小島英明君が大太刀をふるって私に襲い掛かります。
絶対絶命!

本日の申し合わせは、能と仕舞で当日以上に時間がかかりましたが、いろいろ課題も見つかって、あと一週間頑張ります。能では滅多にやらない連続公演で、2番続けてやるのは、なかなか大変ですが、物語が続いているので気持ちがどんどん入って行きますね。
弟の時致は、「もう俺は死んでもやってやるぜ!」というキャラクターなので、私も演じていて気持ちが張りつめてゆきます。現代劇と能は違うのですが、やはり通じるところが沢山あります。思い切りやりたいと思います。

先日書きましたが、新潟の日報の新聞記事、送っていただきました。
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私は夜討曽我がお薦めなんですが、皆さんあまり夜討曽我をご存じないのか、切符は前予想に反して小袖曽我が売れています。行きやすい時間帯もあると思いますけどね。
夜討を観ないで帰るのは、とてももったいないです。

夜討曽我でずらり並んだ鎌倉方の侍達の装束や、小袖曽我とは違う出で立ちの私達兄弟の姿も見た欲しいです。
今回は、2曲合せて16人の役者が登場しますから、その衣装も見どころになります。

人情劇もあり、かっこいい戦いの立ち回りもあり、せっかくだから電車を一本遅らせて夜討曽我の結末をみて帰ってほしいなー。
まだまだ良い席があるそうです。
是非!お越しください。よろしくお願い致します。
 問合せはりゅーとぴあへ。






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