日付変わって一昨日パラリンピック期間の能楽祭の第一日目の土蜘蛛に出演して参りました。
初日無事に出演出来て安堵しました。
ご来場誠に有難うございました。

日頃あまり一緒に舞台に立たない家々の皆様とご一緒出来て光栄でした。
また今回はお装束もおシテの方から拝借させていただき、いつもと違う装いで新鮮でした。

同流でも家々様々で、ああしてる?こうしてる。
という他家の流友とのやりとりもいつもの如く。
伝承や型も様々あり、あれこれ細かな違いをうかがいながら勤めるのも勉強になります。

土蜘蛛は、今は普及公演など上演頻度が高いですが、私の父の若い頃(戦前戦後ですね)は、それほど上演されなかったと聞きました。
わかりやすくて蜘蛛の巣を投げる奇抜?な演出より、渋くじっくりした作品が当時は好まれたのだとか。
時代が変わればお客様の好みも変わるという事でしようか。時代を感じます。

今回は、おシテは梅若研能会の加藤さんなので、私のいる矢来のうちとも違うやりようの土蜘蛛で、とても面白かったです。勉強させていただきました。

そういえば、ずっーと昔は、蜘蛛の巣は投げず、ある時一本の紐を投げたのがコロンブスの卵のように、今日の蜘蛛の糸を投げる演出に繋がったと聞いた方があります。そして段々投げる数が増えていったと。
(真偽の程は研究者にお尋ねを)

あの蜘蛛の糸も、昔は演者が自分で作っていたようで、うちにも祖父や父のお手製の小ぶりなのが残っています。今は材料が手に入らないのでなかなか私らは作れませんが。

流儀や家々の伝承により工夫も多い曲なので面白い演目です。

ともかくも日曜の巴に続き8月の大役は乗り越えられたのでホッとしました。

ありがとうございました。

九月は矢来能楽堂九皐会定期公演の仕舞。
先になりますが11月は、同じく定期公演の玄象のシテがあります。
また学校公演(それも土蜘蛛)もあり、同門の舞台も続くので予定通り行くことを祈ります。


さて、告知ですが、10月12日に、久しぶりにコラボレーションの催しに出演します。
八年位前に一度お寺さんの催しで上演した朗読とのコラボです。声明が圧巻でした。
お囃子も能楽囃子ではないので、能とは違いますが、朗読、声明、笛、鼓の中に能姿の六条御息所が入って参ります。
ベースは飯島晶子さんの朗読で、そのお話を膨らますような感じで私は出させていただきます。
今回は紀尾井小ホールに場所を移し、一般公開との事で、また趣も変わると思います。

飯島晶子さんは、私の会でも朗読と能と題して、能の作品の元となる古典朗読と能公演の組合せで何度かご出演いただきました。

今回は、あちらの主催で源氏物語の朗読がメインになり、そこに実際の絵が割って入る演出になるかと思います。
時節柄上演の無事を祈ります。

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