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昨日は、二月以来、実に5ヶ月ぶりの九皐会定例会の再開でした。
ご来場賜りましたお客様には、心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました、

コロナ禍の感染症対策で臨んだ今までとは違う公演。様々な対策を議論し施しながら演者もスタッフも、今までとは違う行動や様式。昨日も、客席は100席以内。
入替時は、全客席をアルコールで拭き直し、お客様には消毒やマスクの着用を願うなのどの対策にご協力いただいての公演。

そんな中、お客様には、久しぶりの舞台を楽しみにお越しいただきました。

幕横からお客様の入る客席を見た時は嬉しかったですね。本当に。

昨日は席を空け隣にお客様のいない配置の客席で、換気休憩を入れた1公演全体で約90分程度と長くならないようにして、能一番をメインご覧いただいた舞台でした。

昨日の千手のシテは長山耕三君。
私は、この千手郢曲ノ舞の重衡を勤めました。

今年の春に父上、長山禮三郎師は他界され、申合せの後、いつもご注意をいただく大先輩のいない楽屋。
ご存命ならば、どうご注意をいただくだろうかと自問自答していました。

「よっちゃん、そこはもっとしっかり品よく謡うんだよ。」
そんなお言葉が聞こえたような気がしました。

今年は、五月に鎌倉さんで千手のシテを勤める予定がコロナ禍で中止になっていたので、昨日の舞台で少し胸のつかえが取れたような気がしました。

なんとか無事に終わり、少しホッとしました。


七月も催しはほとんど無くなりましたので、本格的な再開は八月以降かと思いますが、まずは最初の一歩を踏み出し、次へと繋げていきたいと思います。

お客様からのご意見も聞かせていただければと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

誠にありがとうございました。