*当初本日3月8日に予定されていました、観世九皐会3月の定期公演は、先日お伝えした通りコロナウイルス感染拡大防止の観点により6月6日(土曜日)に延期になりました。楽しみにしていただいた皆様には、誠に申し訳ありませんが、世の状況が落ち着きませんので、6月に再チャレンジtという事になりました。是非、6月に観に来てくださいませ。
今日の東京は雨。6月は晴れるといいですね。
そのころには安心して見れるようになっていて欲しいです。
詳細は、観世九皐会ホームページをご覧ください→観世九皐会ホームページへリンク

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盛久の公演が延期になり、なんだかとても変な感じ。緊張感が途切れてしまいポッカリしました。
熟成期間が延びて違った味わいの舞台になるように思います。
その時々なのが生の舞台の面白いところです。さらに良くなるよう努めます。

予定通りに行けば、5月は大忙しで、3日に鎌倉能舞台さんで「千手」叡曲のシテ、24日に矢来能楽堂で生け花のある能「半蔀」立花供養、そして6月6日に「盛久」と、3番もシテの舞台が続きます。
それぞれ、女性の現在能、女性の夢幻能、男の現在能(直面)と、ジャンルと味わいが違うのですが、稽古をしていると、だんだんと自分の中にいろんな役が入ってきてまして、多重人格のような感じ。
引き出しの広がる5月6月です。
3つとも是非シリーズでご覧いただき、同じ演者がどう演じ分けられるか、違いをお楽しみいただけたらと思います。


さて、日々いろんな情報がテレビで入りますが、情報番組は憶測が多くて、逆に不安になりますね。
厚生労働省のホームページに憶測のない情報が日々UPされているので、それを見た方が分かりやすい気がします。

いろんな事を疑いだすとキリがないです。わからない事は、わからない。と思います。
「いや疑いは人間にあり」という、羽衣の天人のセリフを思い浮かびます。
とにかく衛生管理をきちんとして、乗り切りましょう。

さて、5月には、無事に公演が出来ることを祈りつつ、5月24日公演のチラシをUPさせていただきました。
コロナ騒ぎの前にチラシが出来ておりまして、カンフェティや矢来能楽堂事務所の受付開始は、
3月16日に発売開始と印刷されております。

今のところ最初の予定通りに3月16日受付開始のまま、今週の状況をみて判断させていただきます。
電話でのご予約は、矢来能楽堂九皐会事務所03‐3268‐7311が、良いかと思います。
またカンフェティ観劇ポータルサイトでも、16日より取扱いが開始されます。

春には収束に向かうとありがたいですね。
発売日を含め、国内事情により変更があればこのブログ、ホームページ上でお知らせしますね。

今回、父の七回忌が5月でして、また、母の一周忌でもありまして、父母への手向けの気持ちで、半蔀・立花供養という特別な曲を、源氏物語を題材した作品の仕舞と合わせて企画公演の形で上演させていただきます。
華道家の横井先生とご一緒するのも、本当に久しぶり。15年ぶりかな。
その時は、劇中能という当時新しいスタイルの劇場公演で、大竹を50本以上使った壮大な花のオブジェの舞台美術に作ってくださった。父がこの時、玄宗皇帝役でご一緒しているのです。
「美しき夏の夜の幻」というタイトルでした。
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その時に、横井先生が、いつか立花を生けたいとリクエストされて。
いやいやそんな特別な曲、父なら出来るかもしれませんが、私にはとても無理ですよと。
何十年もかかりますよと。
それが今回、こんな形で実現するとは。

この公演で、全編をストリーテラーの役で共演していただいたのが、今回ご出演予定の善竹十郎先生。
いろんなご縁と教えをいただいた公演でした。またご一緒出来て嬉しいです。



さて、先行き不透明といいつつ、先々の舞台の稽古は日々重ねていかないと突然パッとは出来ないので、今は粛々と稽古をしながら時を待ちたいと思います。
平穏な日常が一日も早く戻る事を願います。