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秘曲、大曲続きのこのところの大きな公演も今日の奥川師の会でちょっと一息。

一昨日の中森さんの仲光と今日の弓流といい、どちらも密度の濃い舞台でした。
こういう演目は、主催者やシテの思い入れがよく伝わるもので、各演者の良い舞台を作ろうという気遣いが開演の数時間前から蜘蛛の巣のように楽屋や舞台に張って行く感じがします。
目に見えない気配りが能楽堂に張り巡らされていく感じです。
それこそ赤外線のように可視化出来たらその密度はかなりのもではないかと思いますが、それが能楽堂独特の緊張感になるのかなと思ったりします。
能は何と言っても、1日公演の一発勝負ですしね。

また、本日弓流は、おいそれとはやれぬ演目で、間語りも変わりますし、色々秘事の演出、型も入りますし、囃子の演奏やシテの扮装や後見のやり様もいつもと変わりますので、その舞台の緊張感もただならぬようだっかと思います。
私は後見で、今日は能の上演の4時間前から楽屋に入りまして、面、装束をシテと整え、細々シテや囃子方と打ち合わせをしてからの本番でした。
弓流しの後見は初めてではありませんが、何度やっても緊張いたしますね。
無事に終わりホッとしました。

今日は、個人の会では珍しく、最初に兄弟弟子の鈴木君、永島君と私で三人で仕舞を舞わせていただきました。
一応私の画像いただきましたので記録にアップしておきます。

さて明日からは、またあちこち稽古やら学校公演など秋シーズンに突入です。

10月の九皐月会定期公演は、大社おおやしろという、これまた大曲が出ますが、私が地謡を勤めますので是非お越しください。
また11月2日は、葛城のシテを鎌倉能舞台さんの能を知る会で勤めます。
12月6日は、矢来能楽堂ではじめて矢来という催しで、土蜘蛛も前シテ。
いずれもチケット発売中です。是非お越しください。

このところ体調管理は最重要課題で、お酒も少し控えるようになりました。
さてこれがいつまで続くやら(笑)
がんばりまーす。