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文化庁主催の、文化芸術による子供の育成事業として、観世九皐会の行う学校公演に参加して九州の学校に伺いました。

ひと月前、各学校にお邪魔して2時間ほどのレクチャーや体験を子供達と行なっておりまして、能や狂言の歴史や貴重な伝統芸能の魅力や実際の演技について学んでもらい、下地が出来たところで実際の公演を観賞するプログラムです。
のべ2日間に渡り能楽尽くしの体験教室です。

私は敷居が高いと言われる能・狂言も、子供の頃から鑑賞の仕方を学べば、とても楽しい最高の芸術だと思っています。
あれこれ想像しながら観るというのが、楽しく観賞するコツだと思いますので、子供達の豊かなイマジネーションを引き出すヒントを解説しています。
能狂言は、セットも照明もないので、空想する余地が沢山あります。そこが逆に大きな魅力だと思います。

事前レクチャーでは、まだ実際の舞台を観ていないのに、子供達は思い思いに物語や登場人物について、空想を楽しむ事が出来て、本番を心待ちにしてくれていたようでした。 

今回私が参加し担当させていただいたのは、福岡県にある二つの小学校でした。
各役出演者の愛あるご協力で全て予定通りにプログラムを実施することが出来ました。
子供達にとても楽しく観てもらえたように思います。
なんといっても迫力ある生の舞台を間近に観てもらうのが一番です。
東京公演と変わらないメンバーが行くわけですから良い経験になると思います。

また、教員の方やご父兄の方も、初めて能楽に触れる方が多く、手前味噌ながら有意義な時間になっていただけたのではないかと思います。
各校の先生方の熱意とご指導も素晴らしかったです。心より感謝御礼申し上げます。

これからいつくかのプログラムに参加させていただきますが、まずは上々のスタートでホッとしました。
ご同行の諸先生方、誠にありがとうございました。

帰京のご報告でした。