今日は鎌倉能を知る会で放下僧の地謡を謡っていました。
放下僧のクセを謡うと、カンフー映画で一時代を築いたブルース・リーの「燃えよドラゴン」の冒頭のシーンを思い出します。 私も兄とよく映画を観に行ったものでした。

映画の中で、カンフーマスターのブルースリーが、若い弟子に極意を教えるワンシーン。 カンフーマスターは、五感で感じろといいます。 それは月を指差すようなものだと。そういって月を指差すと、弟子は指を見ます。 そこでマスターは、弟子の頭をピシャリ!
Don’t think. feel!

真理は手段のその先にあるという例え。 これブルースリーファンには有名なワンシーン。

放下僧のクセに謡われる、「佇む月を山に見て指を忘るる思いあり」とは、まさにこの事だと思います。

手段の先にあるものを見よ。
それを感じよ。

これは有名な例えらしく、遥か昔に作られた能の中にも読み込まれて出て来ていたというわけ。

禅問答に凝った仇に近づくために放下僧の姿になったシテが舞語る詞章に出てくるのですね。なのでここの謡いはよく覚えているのです。

楽屋で後輩に「燃えよドラゴン」の話をしたら、ブルースリーが流行った頃はまだ小さくて映画を見てないとの事。 と言うことで、この話にピンと来るのは、マニアな同世代ですね(笑)。 是非、ブルース・リーを知らない方はDVDを借りて一度ご覧ください。