日曜日は定例会にご来場ありがとうございました。
師匠との二人静も汗をびっしょりかきながら(笑)終わりました。
師匠のツレをさせていただいたことは何度もありますが、今回は物がものだけにいつもとは違う緊張がありました。
二人静はいろいろ演出があり、以前私がシテをしたような本体の霊の静御前も共に一緒に舞続けるものや、今回のように吉野勝手明神に仕える菜摘の女が静御前に憑依された形で多くの部分を一人で舞い、本体の霊は床几にかけて、じっとのり移るような演出など、工夫があります。
通常は菜摘女は小面などの若いツレ面で舞うこともありますが、今回は面装束共に位を上げてシテの位で舞う演出のご指示があり、そういう意味でも最初から最後まで出ずっぱりの舞台になり、長丁場の舞台となりました。
父が生きていれば師匠は、父と再演(国立能楽堂のライブラリに映像があります)されたかったろうなあと思いつつ、親子二代で共演させていただいたことになる大役に感慨深く、身が引き締まりました。
お囃子も地謡も師匠、先輩がずらりと揃い盤石の圧倒的な演奏に感じ入りました。

11月のお忙しい時期にご来場賜りました皆さまに厚く御礼申し上げます。

これが終って、ようやく一息と行きたいところですが、12月は引き続き神楽坂矢来能楽堂の定期公演で年内最後の舞台となります「龍田」タツタという演目のシテを勤めさせていただきます。これまた龍田の女神が舞い続ける大変美しい演目です。

先日関西公演の帰り道に、まだ秋早い龍田川周辺を散策してきました。
また当ブログでも記事を書きたいと思います。
公演と合わせてご覧いただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
矢来能楽堂

2014-11-11-10-50-30

二人静の一場面より。来場感謝!