昨日鎌倉能舞台さんでの能を知る会で能「融」を舞わせていただきました。
今回は、舞返という小書き演出のつくもので、五段の舞にクツロギを入れて、さらに急の舞を舞うという、舞い尽くしの演出。今回は、昔を偲んで涙する場面をやらないすっきとした演出でしたので、華やかなりし頃を語り、京都の美しい景観を語り、そこに融の大臣が現れて宴に舞を舞うという、華やかな流れ。
昨日は、お囃子の演奏がすこぶる華やかで、賑わいのある舞台になったような気がします。
ありがとうございました。

昨日の舞台は、中森貫太さんが、松虫。私が、融。どちらも友を偲び、昔を偲ぶ追善曲としても知られる演目。
偶然とはいえ、数日前に他界された足立禮子師を偲んでの舞台となりました。
足立さんは、長年鎌倉舞台に出演されていて、私もこの舞台で足立さんにたくさんの事を教わったのです。
告別式の時に、中森さんから「いい舞台やろうね」と声をかけられ、幕前でそんな事を思っていました。
上から見ていた足立さんが、噴き出してなければいいのですが。
ともかくもいろいろな事があったこの1月もなんとか一区切り。
明日からは同門諸師の舞台が続きますので、地謡後見など、頑張って勤めたいと思います。

昨日の舞台のブログ用の写真いただきましたので載せておきます。
ありがとうございました。
03 能知会_113 ブログ用

ブログ用融2013年