image

今週の舞台に向けて子供ミューズワークショップでは子供達に様々なお話や体験を心掛けていますが、今日の午後は高校生達と能公演に使う土蜘蛛の塚の製作。
能の作り物は竹とさらしと紙などを使いますが、全て手作りで一回毎に作り直すと聞いて驚いていました。
基本的な事を抑えればあとはセンスがものをいいます。丁寧で綺麗な仕事が求められ、また巣を作るには美意識や感性が問われます。
昨日一度作りましたが出来が悪いのでやり直し、今日再び三時間以上かかかって出来ました。

「ここまで作ると自分達で破りたいです」との本人達の感想。
彼らは土蜘蛛の仕舞の経験者だから、やりたいのはなおさらでしょうね。
「自分達で作ったんだから破ってもう一度作り直してもいいよ」というと、
「これで本番に使ってもらえるなら先生使って下さい」との嬉しい言葉。
充分公演に使える作品になりましたので、再調整して当日使用する予定です。
それにしても彼らが並ぶと塚が小さい(笑)
当日乞うご期待です。

小学生の頃から知っている彼らが、未来の夢を互いに語り合うまでに成長してきたのを身近に聞けて本当に嬉しい。
小学生達も続いてくれるといいなあ。
若者達よ大志を抱け!

今月25日の触れてみよう能の世界では、第一部は恒例のアマチュアの仕舞体験発表を組み込んでいます。
小学三年生から大人達までの相舞の仕舞をご覧いただきながら、能の舞を身近に感じていただけたらと思います。
そして、二部は能楽囃子方の楽器解説と面白い体験。
最後に能「土蜘蛛」の上演です。
能楽初心者にお勧めです。
詳しくは所沢ミューズホームページへ。