さて今年も能楽の面白さを知るには最適な所沢ミューズの夏の能楽仕舞体験講座の募集が始まります。

毎年西武新宿線の航空公園駅にある芸術劇場の所沢ミューズでの催しです。
この劇場は3つのホールを持ち広々とした航空公園に隣接する大劇場です。
アニメ映画「名探偵コナン 戦慄の楽譜」の舞台モデルになりました。(もちろんコナンファンの私は大喜びで観ました!)

ここで毎年開催される普及事業「能楽体験ワークショップ」は、
能の舞や動きの基礎や声楽、能の見方や歴史など初めて能に触れる人のための“能楽入門講座”です。
この講座の特徴は、何と言っても実際に2分以内の短い舞を勉強し、最終日の劇場での舞台発表を目標に稽古することです。
過去8年で子供から80歳の年配の方まで400人がチャレンジした充実した講座です。
成果発表はグループでやりますから、初めてで自信がない方でも驚くほどの成果を見せることが出来ます。
通常は、お稽古事してのみ指導してきた内容ですが、能という伝統芸能の面白さを少しでも多くの方に知っていただきたい!と熱い思いで主催劇場と能楽関係者で長年取り組んでいます。
単なるお話を聞くだけの耳知識ではなく、実際の体験を通じて少しでも能の面白さに触れ世界無形遺産第一号に指定されている能の魅力を知っていただきたいと思います。
夏の2カ月間の短期集中講座で通常の初心者の稽古の基礎になる1年分位の時間と内容を一気に指導します。
このワークショップに参加すれば、必ず「能の世界」が身近になります。敷居が高いと思っていた能が、実は我々日本人には、とても心地良いものだという事がわかるようになります。
また普及講座ですので
「この参加費でこれだけ充実した内容を体験出来るとは思わなかった。素晴らしい」と、
毎年大変好評をいただいており、自信を持ってお薦めする最高のワークショップだと思います。

講師は、私、遠藤喜久が全て一から最後まで責任を持って指導させていただきます。私が幼少より伝えられた能の魅力を全力でお伝えしたいと思います。

能の基本所作である歩き方は「すり足」。
今注目のインナーマッスルという深層筋を使い美しい姿勢で気持ちを集中させてゆっくりと歩きます。身体にも心にも良いと思います。
650年前に世阿弥が言った通り、能は、諸人の心を和らげ幸福と寿命長久の芸能なのです。
是非ご参加下さい。

なお、8月25日の「触れてみよう!能楽の世界」は、キューズホールでの能楽講座と公演がセットになっています。能のお話と解説を聞いてから、舞台をご覧いいただく入門公演です。

今年は、初めてのお囃子解説講座や、小学生のお子さんもわかりやすく面白い人気演目「土蜘蛛 ツチグモ」という能を上演します。この演目だけしか使わない沢山の蜘蛛の糸を投げる華やかな演出が見どころになっています。日程的にワークショップに参加出来ない方は、こちらだけでも是非ご参加下さい。
今年は特に沢山の蜘蛛の糸を投げたいと思います。お楽しみに。
ツチグモtext2

上記講座のお試しプレ講座として、今月1日体験教室をミューズのスタジオ練習室で開催します。
毎年子供から大人まで沢山の方で賑わいます。
どんな風に練習するの?どんな先生?そもそも能ってなんだ?仕舞ってなんだ?
等々いろいろな???のある方は、これに来られるといいですよ。
気軽に参加出来ますのでぜひどうぞ。

詳しくは劇場のホームページをご覧下さい⇒クリック!