今日は府中の森芸術劇場の能公演に来ていました。
通小町の二回公演。
雨夜という小書演出の後見。

この曲は、中入りで間狂言がなく、今日は、前場の小町の扮装が姥から後場の若い女にと早変わり。

能はその為に沢山の衣装スタッフがいないので、ちょいと忙しい。
そもそも謡本に市原野辺に住む姥と書かれている為に、姥の扮装をさせた方がふさわしいと、こうした演出が考えられたようです。

小町って全国に沢山の史跡やお墓があるんですって。つまりそれだけ沢山の小町が存在した。ともいえるわけです。
一種の芸名みたいな使われ方もしてたのでしょうかね。
あるいは美しい人の送り名とか。

そう云えば昔、旅先で小町ゆかりの地と書いた旗が立っていて、社を建てていました。工事中の大工さんに、ここは小町の史跡ですかと尋ねたら。
「さあね。今から作るんだよ」との答え(笑)。
歴史は作られる、ならぬ、史跡は作られる。
凄い事をしてるなーと、驚いたことありましたっけ。

この能が今日でも上演されるのは、現代でも美しく恋多き女性が沢山いるということなのでしょうね(笑)。

ほら、「私も若い頃は・・・」なんて言っている貴方の事ですよ(笑)