能の安宅では、伊勢の三郎駿河の次郎と謡いの文句が続きます。
歌舞伎と違うのですよね。私は、山伏をやるときは1番手を勤めることが多いんですが、これが伊勢の三郎のようです。
能はドラマのようにツレがキャラクターを主張する場面がないので、順番で考えるとそうなります。
関所を破ろうと意気込むのは片岡八郎でこれは歌舞伎と同じです。
伊勢の三郎の父は、伊勢の神職でしたが問題があって群馬辺りに移ったようです。三郎もそこに流れなければ義経の一の家来になることもなく、数奇な出会いともいえます。
一昨年伊勢参りした折に神職の方に大変親切にされた事をふと思い出しました。
ご縁がなくもないですね。
テレビではあの方が好演されてますが、是非、能の安宅もご覧頂きたいと思います。