昨年好評だった所沢ミューズ主催の夏の仕舞講座 大人の部が始まりました。

三時間ビッシリのトレーニングで八月末の成果発表を目指します。 私も足バンバン(笑)
参加者と一緒に頑張りたいと思います。

さて勢いがついたところで、週末日曜日は九皐会の定期公演で小督のシテを勤めさせて頂きます。

この曲は、ご存知の通り、小督がシテはありません。帝から恋文を預かった使者、源仲国がシテです。現在物という面をかけない曲です。

仲国は嵯峨野に隠れ住む小督を、十五夜に弾く琴の調べを頼りに馬に乗って探すわけですが、能の演出では琴も馬も登場しません。
謡によって風情が語られ、観客に想像して頂くのです。
やがて、調べを聞き付けた仲国が、帝の思いを伝え、返事を貰って帰ります。月の下の宴で仲国が舞を舞うのも観どころのひとつです。