能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

6月4日半蔀 はじとみ

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さて今週末に迫りました
鎌倉能舞台での催し。
午前中は、中森貫太師がシテを勤める玉鬘(たまかずら)
午後は、私がシテを勤めます半蔀(はじとみ)
の二回公演。

この他、解説や狂言もあり、字幕システムも導入されましたので、初めの方も見易いと思います。

鎌倉あたりは紫陽花もそろそろ咲いてきたかなあ。
長谷寺とか見てから来るのも楽しいですよ。
長谷寺の展望台も海が見えて気持ちいいです。


詳しくは鎌倉能舞台まで

写真は昔、九皐会で私がさせていただいた時の前シテの映像を写メ。

今回の装束はどうなりますか、当日のお楽しみ。

面も今回は可愛らしいものにするかスッキリしたものにするか思案中。
当日のお楽しみにしてかどさい。

公演については先日、ブログ→参照クリックに少し書きましたのでそちらをご参照ください。難解な曲ではないですし当日の詳しい解説もあるので、初夏の能をお楽しみください。


では、ご来場お待ちしております。

触れてみよう能楽の世界 鉄輪(かなわ)



今年も所沢ミューズのワークショップと同時に行われる「触れてみよう能楽の世界」では、能の上演をいたします。
今年は、ちょっと夏向きなホラーなお話。
丑の刻参りの女と陰陽師安倍晴明の調伏のお話を題材にした能「鉄輪」

この鉄輪(かなわ)というのは、鉄で出来た五徳。
今でもヤカンを火にかける時に使ったりしますよね。(しないか。)

そんな形状をした呪術用の道具です。

それを逆さにして三本の足にロウソクを立てて頭に載せるのですね。

で、丑の刻というのは、深夜2時頃。

漆黒の闇の中に、裏切った男に呪詛をかける女がひとり現れるのです。

怖い。。。

暑い夏に、少し背筋が涼しくなるお話です。

映画やテレビでは、安倍晴明が大活躍ですが、能ではこの女にスポットを当てて、こちらを主人公にしているのです。

ただのホラーではないところが、能の凄いところ。

人の儚い切なる思いに触れるのですね。

というわけで、

今年も面白い宣伝PVが出来てしまったので、お楽しみください。


昨年も冒頭に私が語ってるのですが、これって、もともと別の方が解説として挿入するシーンをデモ版として私が代役で撮影したものを、制作の都合でそのまま使うことになってしまったもので、(←言い訳のようだけどホントの話・汗)
年々演出がエスカレートしてきてるんじゃないかと。。。

これはあくまで、宣伝用のイメージPVなので、当日の舞台は普通の能公演であることを、お断りしておきますね。

ただ、今まで能に触れたことにない方が、このPVを通じて興味を持って下さったら嬉しいです。

どんなものなのか、是非一度劇場に足をお運びください。


公演は、まだ少し先で8月27日(日)ですが、

明日5月27日よりチケット発売開始です。
ミューズの音楽ホールに特設舞台を作っての普及能楽講座ということで、チケットはお求めやすい2,500円となっております。
今回は第二部の能の上演前に能面師 新井達矢さんによるお話もあります。
またロビーでは、能面の展示を予定しています。
チケットを買って入場した人だけがご覧になれます。

公演の第一部には能楽ワークショップの成果発表もあり、盛り沢山ですね。

能楽堂とは違った趣きで、能に気軽に触れていただければと思います。

詳しくは、所沢ミューズにお問い合わせ、お申込み下さい⇒所沢ミューズ

ありがとうございます。

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「後悔してはいけない。いつも先へ進め」

早いもので、父が他界して今日で、はや丸3年。
時はどんどん進んで行きます。

今月は、この写真を稽古場に飾っておりました。
何とは無しに私もお弟子様方も気が引き締まります。

振り返りて、この三年でそれほど歩を進められたとは思えませんが、羊の歩みながらも、とにかく教えに従い先へと歩いております。



あらためて日頃お世話になっている方々、お読みいただいてる皆様に感謝申し上げます。


源氏物語夕顔の能 半蔀 鎌倉能舞台 六月四日

5月九皐会も終わりました。
ご来場ありがとうございました。
満席でしたね。

今月は奥川師がシテの能「杜若」の地謡を勤めさせていただきました。

この日の舞台、30年来のお客様はお気づきなったかもしれませんが、シテが奥川師、そして、重後見が鈴木師、そして私が地頭と、30年前に能楽堂で奥川師を書生頭に、内弟子修業をして同じ釜の飯を食べたひよっこの3人が、今回の舞台のそれぞれのポジションの頭で顔を揃えました。

若手の会では、そういう機会も増えてきましたが、
観世九皐会一門の定期公演の一番で、師匠、先輩が舞台上にいない舞台は、大変な重責でした。
この30年、3人は、本番や稽古でずっと一緒にやって来ましたから、それはもう数千番位になっているのだろうと思いますが、それでもこの本番の舞台は、終わってみれば特別でありました。

数日前に行われた申し合わせでは、師匠先輩方が、ずらりご覧になり、ご注意をいただいたわけですが、舞台は生ものなので、その日その日で具合が違います。
ともかくも緊張する余裕もなく後輩方と地謡を勤めましたが、いかがでしたでしょうか。

終わってみてようやく我に返りまして(ああ、ずいぶん月日が経ったのだなあ)としみじみ思いました。
昔からのお客様は、あの若造が、懲りずにやっているなと思われたことでしょうね(笑)。

能の世界は、四十、五十(歳)はハナタレ小僧という言葉があります。
上には上が果てしなくあり、いつまでも若い時と同じように成長を目指すということだと思います。
また明日は、今日の先へ精進して参りたいと思います。


さて、
6月に鎌倉能舞台さんで、半蔀のシテがあるので、久ふりに源氏物語の夕顔の巻を読み直しています。

京都六条に住む御息所のところに通っていた17歳の光源氏は、その途中、五条あたりに住む、乳母の病気見舞いに訪れる。
この乳母は、源氏物語の中で光源氏をサポートする腹心の家来の惟光の母上。

この五条辺りは、いわゆる市井の住宅街で高貴な光源氏が、新たな恋人を見つけるような界隈ではないのだけど、乳母子の家に迎えられる迄の、ほんのしばしの間に、隣家に住む女の気配に興味を抱く光源氏でした。

そして垣根に咲く白い夕顔の花を見つけ、従者に取りに行かせる。

あの花を手折って参れなんて、貴公子ならではの場面。

すると中から小さな女の子が出てきて、香を焚きこめたこの扇に載せたら良いと、従者に花とともにそれを差し出す。

そこには文が添えられており、光源氏はその文に書かれた和歌を詠んで、家の中に住む和歌を詠んだ女の事が気になりだし、やがて、日を経て惟光の手引きで、この女と付き合い出す。

この女性が、すなわち能、半蔀の主人公の夕顔の君であります。

しかし、この二人はお互いの素性を明かさないまま付き合うという、戯れのような恋の遊びをしながら、時を過ごす。

しかしある時、光源氏が夕顔を連れ出した先の館の中で、物の怪に襲われてあっという間に死んでしまう。

光源氏は彼女の亡骸を密かに荼毘にふす。

ほのぼのとした夕顔の花のような女性だったが、光源氏と出会って束の間の時を共に過ごして、あたかも一夜の夢のように儚く物語から退場する。


この夕顔との出会いと、白いほのぼのとした夕顔の花なような女をイメージして作られたのがこの半蔀という作品。

物の怪に襲われる怪異な場面ではなく、光源氏と夕顔の出会いのほのぼのと美しい場面を曲に織り込んで、それを舞うのが優美であります。
舞は「序の舞」。

半蔀というのは、今でいえば大きな換気窓とか出窓のようなもの。

そこから垣間見た家の中に住む女が、夕顔の君であった。

というわけで、まんまそれがタイトルになっているわけですが、この半蔀が、能では半蔀屋という作り物として出され、シテの登場の大事な演出を担っているのですね。

当日は源氏物語の解説もあり、源氏物語の世界を楽しんでもらえたらと思います。

なお、午前中の公演では、この夕顔の娘、数奇な運命を辿った玉鬘を題材した能が上演されます。
こちらは、ゆったりホノボノの半蔀と趣の違う曲ですので、お時間のある方は両方見てみると面白かもです。

公演詳細は鎌倉能舞台まで。チラシ→クリック

今月の公演から鎌倉能舞台の客席の横壁に公演中にも見れる解説字幕スクリーンが登場。
英語も出るようです。初めて見る方や言葉が難解だと思う方、外国の方にも良さそうです。
これからお客様のご意見を伺いながら、より見易いシステムを作るのだとか。
これ、一度私も客席でどんなものなのか見てみたいと思いました。
視線の真ん前にあるわけではないので、観能の妨げにならず手引きの欲しい時に見れるようです。
面白い試み。

初夏の一日、是非、お出まし下さい。
チケット申し込みは、鎌倉能舞台に直接お願いしたします。⇒クリック!





所沢ミューズ能楽仕舞ワークショップ2017


所沢ミューズワークショップの案内のショートムービーです。

今年も所沢ミューズで能楽仕舞ワークショップの募集が始まりました。
もうのべ600人以上の人と稽古を重ねてきました。
おかげで私も、構えや運びや型や発声の基礎を毎年毎年皆さんとみっちり稽古する事が出来ます。
若い方から、私よりも年配の方々まで、皆さんと心身を鍛えながら楽しく能について考えたり感じたりして行きたいと思います。
今年もよろしくお願い致します。

大仙市 石橋

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昨夜は秋田大仙市で薪能があり、雨の中でしたが行われました。
番組は中森師の天人揃いと、善竹富太郎兄弟の狂言と、奥川師と私の大獅子でした。
私は右手の赤を勤めさせていただきました。

(この催しは、世界花火シンポジウムに合わせての外国の方をおもてなしする公演とのことですが、日本人の方達も沢山ご来場でした。
東京や秋田のお弟子さん方も見にきてくれました。ありがとうございました。
団長は鎌倉能舞台の中森師。能の前に雨の中、花火の打ち上げがあり歓声が上がりました。)

新潟公演、九皐会特別公演、そしてこの薪能と、大役が続きました。

連休もそれほどゆっくりはできないのですが、ひと呼吸入ります。

五月二日に明治神宮の春の大祭があり、能の奉納があります。
地謡で参ります。
お天気になるといいですね。

さて、六月四日(日曜日)に鎌倉能舞台さんで、半蔀(はじとみ)という曲名の能のシテを勤めます。
源氏物語の夕顔の巻を題材にした美しい能です。
鎌倉能舞台さんは、初心者向きの詳しい解説や字幕スクリーンの導入も始めました。
初めての方も気軽に楽しめる公演です。

長谷寺や鎌倉大仏さんの間にあるので、近くの散策も楽しいですよ。
是非お越しください。

新発田城

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今日は、東京から来てくれた有志と観光。
新発田城(しばたじょう)に行って来ました。
石垣も美しく、何より満開の桜に彩られた日本100名城のひとつ。
お城好きには、たまらないようで(笑)

また、近くの下屋敷の庭園、清水園もゆったりと寛げました。
藩主溝口氏の菩提寺、宝光寺の桜も今を盛りと咲き誇り、暖かい春風が緩やかに吹いていました。
能の囃子板入れなるものを資料室で見かけましたが、詳細は分からずでした。

今回は能の史跡とは、ちょっと絡まなかったですけどね、よい息抜きになりました。

ともかくもこれにて、りゆーとぴあ公演も一件落着。ありがとうございました。




御礼りゆーとぴあ2

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昨日はりゆーとびあ公演ありがとうございました。
駒井さんからの速報2
船弁慶の知盛です。

終わってみると、義経役の甥っ子が一番の活躍だったようで、
ともかくも突然声変わりの始まった甥っ子の、もしかするとこれが子方最後の舞台になるかもで、それになんとか、兄も私も共演出来て、肌で何かを感じてもらえたかなあと、叔父ちゃんは思った次第。

昨日は、新潟近隣をはじめ東京からもたくさんの方々にお越しいただき、心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。


御礼りゆーとぴあ

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本日はりゆーとびあ能楽堂にご来場ありがとうございました。
お陰様で、公演の方は奇跡の満席で、感謝感謝でした。
ご来場賜りました皆様ありがとうございました。
カメラマンの駒井さんから速報来ました。
アップしておきます。
取り急ぎ御礼まで。

大渋滞 明日のりゆーとびあ

りゆーとびあ能楽堂は、今夜も、夜8時になっても駐車場に行く迷路のような道が大渋滞で、30分も劇場には入れない動かなかった模様。


明日くれぐれも時間にゆとりを持ってお気をつけてお出ましください。

タクシーで来る方は、りゆーとびあのある公園入り口手前で動かない時は、手前の県民会館の正面にロータリーに行って、そこから3分歩いた方が早いです。

川沿いは、ロードレースで道路規制。近隣の全てのホール、会館でコンサート他催しがあり、しかも明日は満開の花見客。

大丈夫なんだろうか。。。


そして、りゆーとびあも、第一部は、残り5席らしい!


どうぞ皆様よろしくお願い致しまーす!

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