能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

遠藤喜久の会 須磨漂流

世間様は連休に入りましたが、あいかわらず稽古やら何やらとあわただしくしております。
今日は、稽古の後、矢来能楽堂の面干しにも顔を出し、若手と一緒に作業しました。
めったに表に出さないような面や小道具も、点検整備を兼ねて広げるわけですね。

今月29日に所沢ミューズの触れてみよう能楽の世界にも、出演してくれる能面師、十代で総理大臣賞を受賞したという偉業のプロフィールのある、新井達矢さんも来てくれて、ミューズ公演の事もお話しました。

今回、ミューズでは、いつもの解説に変えて、彼が能面についてのお話と、彫りの実演を見せてくれたり、能面についての興味深いお話をしてくれます。聞き手は、同じ苗字の新井麻衣子さん。(お二人は、夫婦でも親戚でもありません。偶然の一致です) 
能面師と女性能楽師の対談形式の能面解説になるのではないかと思います。
私は、装束附けに入らないといけないので、ご一緒出来そうにありません。残念。

また、当日は、新井達矢さんの能面展をロビーで行いますので、入場券のある方だけが見ることが出来ます。
そのほかに、能「鉄輪 早鼓」があり、これでチケット2500円なんて、ミューズさんも頑張っております。

とにかく普及講座なので「とはいっても能はちゃんと普通に致します」多くの方に来ていただけたらと思います。

そうそう7年前になるんですが、多摩探検って番組で、彼の特集をしたときの映像が、まだユーチューブに残っておりました。その時、私もちらっと出ています。
映像に映る自分の髪の毛の多さに 若い!!と思わず漏らしました(笑)。

 なんか自分のおすましぶりが、今見るととても恥ずかしい!
「新井達矢」で検索してみてください。

今回、鉄輪に使う泥眼という面は、彼のを使う予定です。
「触れてみよう能楽の世界へリンク」

ユーチューブといえば、鉄輪のプロモ。
この動画の面は使わないかも。映像とは違う他のものにしようかと思案しております。お楽しみに。


長くなりました。
遠藤喜久の会詳細は、また明日あたりに。

遠藤喜久の会 チラシ

11月5日の遠藤喜久の会ですが、チラシが遅くなっておりまして、まだなの?という問い合わせいただきすみません。
まもなくの予定です。


出演者ですが、松風の囃子方は、
人間国宝の亀井忠雄先生、幸清流宗家の幸清次郎先生、そして、笛は森田流、松田弘之先生。

素晴らしい先生たちにご出演賜ります。
受付開始は今月21日。
矢来能楽堂始め、カンフェティチケットセンターで承ります。

宜しくお願い申し上げます。

続きは、明後日あたりに。続く

速報 所沢ミューズ子供能楽ワークショップ 募集期間延長。8月18日金曜日まで

所沢ミューズの能楽ワークショップの小学校中学校のお子様対象の講座の募集期間を延長する事にしたと連絡がきました。

いつも夏休みの予定が決まる前に締め切りが来てしまって、申し込みそびれたという話があったので、今回は良い判断をしてくださいました。

是非、子供にもやらせてみたいという方は、ご検討下さい。

詳しくはこちら→ミューズ

身体は語る 能楽ワークショップ 子供教室締め切り直前

今年も所沢ミューズという劇場で能楽仕舞の体験講座。
能楽ワークショップが始まりました。

このミューズワークは、ちょっと特殊で、6、7週間に渡り、能の一部分を取り出さした仕舞の練習をメインに、

能の魅力について、いろいろな角度から体験していただく講座です。

今年も申し込み者より抽選で選ばれた成人の部の方々が、午後の部と夜の部で約30名の受講生とトレーニングが始まりました。

はじめに

「この能楽アークショップは、空手のトレーニングに近いものがあります(笑)」と。説明してスタートします。

能や仕舞を実際に演じるには、まず、基本的な形。型という言うものを習得しないと始まりません。

能は、絵画のように、作り出した形を舞台に残せない無形芸術なので、

音楽と同じように演奏されたそばから消えてゆく、演じて、見られたその瞬間に消えていきます。

実際の形は残らず、そのイメージや、受けた感動や記憶が心に残るだけです。

目に見えない物語の世界のイメージをいかに自分の身体を使って伝えるか。

他の演劇と同じように身体表現芸術の難しさがそこにあります。

さらに能は、リアルな写実的な説明的な動き、パントマイムのような動きを捨てさり、

より抽象的な「型」という身体表現、身体言語をベースにしています。

その形を体に叩き込む。

ですから空手をやる人が、正拳付きを一日何千回もやるように、剣道をやる人が素振りを何万回もやるように

型を身体に覚えこませる必要があります。

これ口で言うほど簡単ではなくて、本当は身体に染み込むまで何年も何十年もかかります。

で、「型」が整ってくると、イメージと身体が自然とつながってゆきます。

例えば、

ある人が悲しくて涙を目から流して悲しい顔をしたとします。

これは他人が見ても、泣いている。悲しいんだなとわかる。

その人が泣くプロセス、状況や心情を理解できれば、共感してもらい泣きなんてこともあります。

能の場合は、泣く時にシオリという、目のそばに手のひらをあてがう型をします。

顔の表情は、面をかければ見えませんから、はじめは、何をしてるのか、奇妙な動作に見えるかもしれません。

ですが、果てしない練習を繰り返してこの型が板についてくると、泣いているように見えてきます。

さらに物語の状況を観客が理解し共感すると、実際涙を流して悲しい顔をして泣いているわけでもないのに、

悲しみが伝わり、もらい泣きをしてしまいます。涙を流さずとも悲しみのイメージが伝わったということです。

「シオリ」というのは、かなりパントマイムに近い動きなので、わかりやすく共感しやすいですが、

仕舞という舞の身体の動きは、さらに表現が日常的ではなく抽象度が上がるので、

一見してなにをしてるのかわかりません。

が、それとても修練していくと、能独特の表現として、見る人の想像力を引き出す動きになるのです。

ただ片手を上げる。ただ両手を広げる。

一見するとそんな動きですが、体の中の緊張と引き合い、呼吸、骨格や筋肉の動きを絶妙に

バランスさせてゆくと、美しい姿となってゆきます。

その「型」が、謡いと呼ばれる、台本の詞章と重なり合うと、身体が語るように見えてきます。

しかし、

美しい世界を表現するには、どうしても美しく見える、イメージできる舞を舞わねばなりません。

理屈としてはとても簡単ですが、これを自分の身体でやるとなるとなかなか大変です。

能楽ワークショップでは、そんな事をお話ししながら、初歩の初歩の型を学び、能独特の身体言語を学びます。

はじめは、立ち方、摺り足からですが、そこから、差し込み、開き、といった型を稽古してゆきます。


能を、演じる。聞く。謡う。想像する。楽しむ。観る。

そんなことを体験しながら、ワークショップ最終日には参加者の劇場発表をして、また実際に、私をはじめとした能楽師の能楽公演を、一般のお客様と一緒に鑑賞して終了するプログラムです。

この夏のプログラムは10年以上続き、のべ600名を超える方々が体験してきました。

このワークショップに参加すると、能がとても身近に感じられるようになり、今までの何倍も能が楽しめるようになります。

夏の短期集中講座なので、それも魅力です。

現在、夏休み体験の小学生の募集をしておりますが、間もなく締め切りですので、是非身近にお子様のいる方は、おすすめください。直接所沢ミューズの事業課にお電話をしていただいてもよいかと思います。

子供たちの参加を楽しみにしております。



予告 遠藤喜久の会

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本日の九皐会若竹能で、11月5日に催します能楽公演。遠藤喜久の会の予告チラシを配らせていただきました。
詳細はおいおい告知いたします。
まずは、ほやほやのチラシイメージ第一弾を公開。
8月21日に一般発売を予定しております。
お問い合わせは、
観世九皐会事務所03(3268)7311まで。


という事で本日の若竹能では、頼政の地謡と阿漕の仕舞を勤めました。
撮影は駒井壮介氏。
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本日も暑い中ご来場賜りましてありがとうございました。

今度は秋田来ました。

昨日は文化庁主催学校公演の鎌倉能舞台チームに参加。
秋田県の由利本荘西目小学校で狂言と能の公演。
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生徒さんと父兄さんで400名以上いたかなあ。体育館は冷房がないので、窓を開けて扇風機を回しての場内ですが熱気が凄い。
気温は東京とそんなに変わらなかったです。
昨日は人が多いのでステージに上がっての舞台でした。
小鍛冶のシテをさせていただきました。
ありがとうございました。
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帰りに岩城の道の駅で岩牡蠣を食べました。ここは、いつも稽古に行く時立ち寄るおすすめスポット。
採れたて旨し。

所沢ミューズワークショップ間もなく開講。

三週間ほとんど九州に行っていたので、日曜日の東京矢来の定期公演は妙に新鮮でした。
やっぱりいいね、矢来能楽堂は。

坂君の善界の地謡を兄の地頭、その横が私という珍しい布陣。

天狗物は、エネルギーがいるので、シテも囃子も地謡も全開という感じになります。
シテの熱演につられてこちらも毛が逆立ちました。
どうでしたかね。

で、翌日は一門の玄人稽古会。
最初から最後まで長〜い舞囃子が続きました。
楽屋も客席も玄人しかいない会。
鍛えるための勉強の会なので、真剣勝負の厳しい一日。
今の自分の状態がよくわかります。
気がつけばもう30年位この会で勉強させてもらってます。反省の繰り返し。
ほんと一生勉強ですね。



さて、所沢ミューズの能楽ワークショップの大人の部の募集が締め切られ、今年も定員オーバーで抽選になったと連絡が来ました。

いよいよ今年もホットな夏が始まりますね。


子供の部はまだ、募集中です。
絶対よい経験になるので、是非親御様、お申し込みくださいませ。









トラベリンバス

六月から文化庁の学校公演巡業プログラムに参加しておりまして、このところは九州地方中心にバスに揺られて転戦しております。
東京でも催しがあるので、行ったり来たりの旅から旅の毎日。
フェイスブックにて旅の模様を上げていますのでよかったら見て下さい。

今年は春に史跡巡りに行ったばかりですが、また九州に行くことになりました。
九州は神話の宝庫で、天孫降臨の伝承地もあり、能楽ゆかりの神社仏閣や謡曲史跡も結構ありまして、公演が終わって時間があると、そぞろ史跡巡りの血が騒ぎまして、彼方此方見て回っております。

中でも天の岩戸隠れや、天孫降臨の伝承が、人が踏み込むのも大変な九州の山深いところに伝わっているのには不思議な感じがします。

こんな山の中に隠れたのかなあ?
こんなところに神様たち集まったのかい?
と、あまりに山奥なので、不思議な気がしました。

いったい神々はどこから来たのか。
本当にこの地に来たのか。
もし来たとすれば、それはどこから?

最近はDNA解析が進んで、人類のルーツがアフリカから来たと言われていますね。
日本人のルーツも明らかになりつつあります。不思議な神話物語の真実もわかってくるかもしれません。


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写真は、天岩戸神社、天安河原宮、高千穂真名井の滝、霧島神宮、桜島ほか。















ミューズ1日能楽体験

今年も夏のミューズ能楽ワークショップに先立ちまして、プレ1日目体験が行われました。

今日も定員オーバーの40名以上のご参加で、スタジオは熱気ムンムン。
なんと6歳のお子さん達から80歳の方々まで、老若男女の方々が大勢参加して下さいました。
中には、昨年参加してくれた子供達や、結婚してお子さんを連れてきてくれた方なんかもいらして、子供達の成長を見るのも楽しいです。

能のワークショップは、老若男女が一緒にやってもできてしまうのです。
安全で健康的だからね。
そして600年以上続く日本の文化「能」は懐が深いのであります。

夏から始まるワークショップも募集が始まり、今月末に締め切りです。
はや定員に達しそうな勢いなので、今年の夏も暑さに負けずに稽古に励みたいと思います。


本日の模様は、ミューズのトップページからご覧ください。(右の方)
ご参加された皆様、ありがとうございました。

クリック!

御礼 鎌倉能舞台 半蔀

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昨日、鎌倉能舞台さんの公演で、半蔀を勤めさせていただきました。
ご来場賜りありがとうございました。

お天気に恵まれ、暑い位の鎌倉でしたね。
舞台も初夏らしくなればと思いましたが、いかがでしたでしょうか。

この曲、すっきりしていて「夕顔」というタイトルの能とは違い、美しい初夏の思い出という趣きが素敵な曲です。
今月、白石市での公演でも、半蔀が出まして小島英明君が勤めます。人気曲ですね。

その公演では、能の前に仕舞もありまして、須磨源氏という曲の仕舞を私が舞います。
つまり光源氏ですね。曲のエンディングの部分の仕舞です。
仕舞は面をかけないので、光源氏はいささか荷が重いですが(笑)
頑張って勤めたいと思います。

白石というところは仙台の近くです。
牛タンツアーを組んで見に来るのも良いかもしれません。

よろしければ是非。

というわけで、今月もまだまだありますが、頑張って参ります。宜しくお願い致します。


そうそう、今週あります、所沢ミューズの1日お試し体験ワークショップは、定員オーバーで、締め切ったそうです。
次は夏のワークショップですね。
是非お申し込み下さい。














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