能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

なんか呼ばれたような気がしました。

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いささか忙しい五日間でした。東から西へ駆け回りました。
赤いマークが仕事でお邪魔した所。
結構行きましたね。

こう移動が多いとほっといても旅慣れます。

公演やら学校公演の為のレクチャーだったわけですが、いく先々で偶然にも能にゆかりの場所や人にばったり出会ったりして、まるで導かれているような毎日でした。

まあ西の方は目をつぶっても当るほど謡曲史跡が多いからなんですが、タイミングがね。奇妙にどんぴしゃり。
今回はタイトなスケジュールで、史跡訪問予定外だったので嬉しい偶然でした。

京都では、宿のそばに誓願寺、誠心院。
駅のそばには融ゆかりの渉成園。
車を拾おうと歩いていたらご縁のある数珠屋さんにパッと行きあったりして。

越前福井では、帰り道に蝉丸の墓石や花筐に登場する継体天皇を祀る味真野神社があったりして。

先々で出会いが続きました。

不思議。


それもこれも大事に守ってくださる方がいて下さるからこその事のわけで、有難い事でした。

謡曲史跡保存会の看板にも出会えて嬉しかった。



さて出張は一区切り。
来週は能の誓願寺。
頑張らなくては。


誓願寺

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奥川師の俊寛の後、そのまま東京駅から翌日の仕事の為、豊岡に5時間半かけて移動し、翌日ひと仕事して、それから京都に廻りました。

来月10月8日に神楽坂矢来能楽堂で行なわれる九皐会の定期公演で、私が勤めます誓願寺の、そのお寺さんが宿の近くにあるとあるというので朝方参りました。
また、誓願寺のシテである和泉式部ゆかりの石塔と二十五菩薩の御坐す誠心院もすぐ側にあり、合わせて参りました。

能の中で、
「わらわが住処はあの石塔にて候」と謡う所ですね。

商店街の中にお寺さんがある。
いや、後から商店街が出来たんですが、なんとも不思議な感じ。
さすが京都。

誓願寺さんの阿弥陀さんは、焼失した後に岩清水さんから来たとのことですが、思いの他大きい大仏さんでご立派。
きっと皆んなを救ってくださるだろうなあと思いました。

今回、史跡巡りは予定してなかったので、たまたまだったわけですが、なんか、ちゃんとおやんなさいよと呼ばれたような気がしまして、有難い仏縁に手を合わせた次第でした。

誓願寺は長い曲なんですが、とても美しい曲なんですね。

特に後シテの菩薩降臨の場面の謡が秀逸で有名です。

女人でありながら極楽浄土を願った和泉式部が、南無阿弥陀仏と唱え続け、やがて極楽往生します。
その後260年あまり過ぎたのが、誓願寺の物語。
一遍上人は、南無阿弥陀仏六十万人決定の札を配って遊行した。

その一遍上人の前に現れたのは、なんと和泉式部でした。

誓願寺の額を、南無阿弥陀仏と書き換えるように言います。

やがて上人がそのように書き換えると、
和泉式部は歌舞の菩薩として、聖なる菩薩様達と来臨し舞を舞い、上人は驚いて礼拝するのでした。

その菩薩様達が、今回訪れた誠心院の石塔の後ろにずらりと石塔として御坐しましたわけですね。合掌。


100分を超える舞台になると思いますが、よろしければ是非お越しください。









パピヨン

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今日は奥川師の公演で俊寛があり、私は康頼役でした。

俊寛をやると思い出すのが、映画パピヨン。
若い人は知らないだろうな。
ステーブマックィーン主演で、絶海の孤島に流刑になった男の話。
この男、最後の最後は島から抜け出せたと記憶しますが、その自由を求める執念が凄かった。
来る日も来る日も海を眺めて自由を渇望する。
その姿がマックィーンと俊寛が、不思議と私の中では重なります。

稽古してると洋画の海が見えてしまって、なんか違うねえと。


今回の奥川師の会は、30年前に矢来能楽堂で住み込み修行し同じ釜の食った後輩の私と鈴木師を康頼、成経に配役したのは、きっと奥川師の遊び心かと思いますが、最後は私らだけ船に乗って都に行き、先輩は島に置き去りにするのでした(笑)



夏のミューズの後、学校公演もあったりして、もう18本位やってますと、気がつけば秋という感じです。
うまく行ったり行かなかったり、日々思い悩んでおりますが、お役の方は、これでいよいよ誓願寺、そして間を少し挟んで松風と大役が続きます。

とにかく一生懸命させていただきますので
どうぞ応援よろしくお願い致します。

栗原公演

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今日は栗原というところに来ました。
仙台よりさらに北でした。
お疲れ様でしたー。
明日は、俊寛鬼界ヶ島。

能登巡業

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学校公演で能登に行ってきました。
なかなか行けないところです。奥能登へは、山と森を切り開いた木々の生い茂る緑一色の山また山の中の道路をひたすら走って目的地の学校に。
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遠隔地ですが、学校の施設は立派で、日本の教育水準の高さを実感しましたね。
自然の中でしっかり学べるような気がしました。
初日、トイレ休憩に立ち寄った海際には、空海さんの伝説があり、遠く中国の唐から五鈷杵を天高く投げたものが、この島に届いて空海さんが見つけたとのこと。それゆえ見附島といい、軍艦のような姿から別名軍艦島。観光スポットでした。

2日目は、近隣の学校が集まっての開催。
演目は柿山伏と土蜘蛛だったので、初めての狂言と能を楽しんでくれたようでした。

久しぶりの土蜘蛛のシテでしたが、今日は全弾打ち損じなく巣を出せたので、子供達も喜んでくれているのが面の中からもなんとなくわかりました。
無事にいって何よりでした。

今年はほんとに旅が多い諸国一見の能楽師。
さて次は何処へやら。つづく。




旅すがら

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今週は、仙台方面の学校巡業に来ておりました。
仙台は復興気運なのか街も賑やか。
駅前はお店も電気屋さんも夜10時位までやってるので、人も多く活気がありました。
大都会でしたね。

前回の北海道遠征の時に舌を噛んでをしまい、三週間たってようやく治ってきたのですが、やはりここは同じ部位である牛タンを食べて治そう(笑)と、仙台名物牛タンはしっかりいただきました。
東京で食べるのとは、やはりちょっと違うお味が美味しかったです。

今回は融の史跡でもある松島に立ち寄り、塩釜神社では、お塩をいただきました。
これ、結構効き目あらたかでないかと思います。
元気になりましたもの。あら不思議。

融の大臣が実際にここまで来たかは、わかりませんが、この景観を都の自分の庭園に移そうというのは、なんとスケールの大きな遊び心でしょう。

10月の定期公演の誓願寺に出て来る、全てを捨てて生きる一遍上人とは、対極であります。

一遍上人は、衣食住全ての執着を捨てるんですものね。

いろんな生き方がございますな。

どっちも真似出来ませんけど。

という事で、旅から旅と続きます。


はひはらはいひまひた、、

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北海道巡業から戻りました。

この秋は公演が詰まってるので覚えものが多く今回は残念ながら史跡巡りもせず公演から戻るとホテル缶詰生活。
近くの札幌ラーメンをすすることの多かった毎日。
美味しかったけど。

昨夜ようやく食事に出たものの、話せなくなる程舌を噛んでしまい。
あえなく30分で宿に。
とうとうお酒も飲めなくなってしまいました。
とほほ。


空港からの帰りに行きつけの歯医者様で見ていただき、消毒してお薬をいただきました。
縫わなくていいそうで、一日でかなり回復の兆しのこと。ちょっと一安心。

口腔外科の歯医者さんはなんでもわかってしまうので凄いのでした。

同行の皆様にもご心配かけました。
お気遣いありがとうございました。

まあ、そんなわけで今週は舌足らずです。

舌を使わなくても
はひふへほーは、言える!
大発見!(笑)

ま、そーいうタイトルね。
(旅から帰りました)


あ、また公演写真がない!!

終わったー。ほっ。触れてみよう能の世界

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ミューズ公演終わりました。
ご来場賜りまして誠にありがとうございました。
ワークショップ参加者と今年も打ち上げ。
なんと今年は似顔絵と寄せ書き色紙までいただきました。
嬉しいー。
ありがとうございまーす。
写真は鉄輪の速報、駒井カメラマン。感謝
そして、渡辺カメラマン。今日はどちらも白黒でご覧ください。

成長

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所沢ミューズの子供ワークショップの2日目。
今回参加出来なかった卒業生が練習をのぞきに来てくれて、サポートしてくれた。
小学三年から練習に参加していて、能の子方もしてくれた彼は中学三年。

私の胸辺りだった小さな男の子の身長は、ご覧の通り。

逞しい男に成長した。

今年の子供達の課題曲 鶴亀は昔やった事があると言って、すぐに思い出してちびっ子達の前で舞ってくれた。

背筋を伸ばしてミス一つなくのびのび舞う彼を見て、驚かされた。

すぐに舞えちゃうんだ。。凄いねどうも。

本人の優秀さはもちろんだけど、初めに植えた苗が、いつの間にか成長して綺麗な花を咲かせていることに感激して、誇らしくさえ思った。

子供達には教えているようで、いつも教わる。鏡のような彼らは、いつも私の姿勢を正してくれる。


短い時間ですが、今年の子供達が楽しく、子供らしく謡って舞えるようにサポートしたいと思います。

彼らの発表は、27日です。






子供は天才!

日付変わってミューズ子供ワークショップが昨日から始まりました。
今年は全員小学生。
子供はみんな天才だな。

いや違うな。
大天才です。

嬉しくなって元気もらってしまった。

少し能の歴史や能面の事を座学で勉強してから稽古に入り、ほんの1時間ばかりで鶴亀のキリを間違わずに謡い覚えて、仕舞の七つの型を覚えて、あっという間に舞えてしまった。
しかも摺り足して、肘はって構えて、姿勢も良い。
まるで何年もやっている人みたいに。

感覚を感覚として受け取ってくれる。
大人の人だと、感覚を言葉や理屈に頭で置き換えてしまって、スッと身体が動かないんだけど、子供達は柔らかい。そして生命力が内側から湧き上がってくる。


この子達、生まれる前は能楽師だったんじゃないかと思う程でした。

毎年子供達の力には驚かされます。

能が難しいとか古典だとかいう先入観がないから、謡いや舞の素朴な楽しさを感じてくれて、体いっぱい全力で謡ったり舞ったりしてくれる姿に、大切な事を教えられる思いです。


次の稽古が楽しみです。




さて、日付変わってしまいしましたが昨日21日は大安吉日でした。
11月5日の遠藤喜久の会の受付開始しました。
番組はこちら

初日完売❗️ありがとうございました❗️


なんて事にはならず(笑)


席を広く開けて皆様のお越しをお待ちしております。是非見に来て下さいませ。
宜しくお願い致します。

なお、申し込みは、電話なら矢来能楽堂03-3268-7311。
カンフェテイなら、0120-240-540です。

発売当日に、ようやく第3版のチラシが届きました。
細かな文字修正が入り、ようやく決定版が刷りあがりました。

矢来能楽堂や国立能楽堂などに置いいただいてますので、是非お手にとってご覧ください。
例により自主公演のチラシは、私渾身の作でございます。

前回の砧の女に続き上村松園画伯コレクションを岡田美術館様のご協力でチラシ裏に入らさせていただけて、とても嬉しいです。

美しい汐くみの女性が絵が描かれています。そんな松風になれたらいいなあ。
と思いまして。

宜しくお願い致します。


今週末27日はミューズで鉄輪(かなわ)がございます。こちらは普及講座能なので、お求め安い価格の席です。
お陰様で正面席はいい感じに埋まったようです。
今回は、能面師 新井達矢さんの貴重なお話が、大きな目玉ですね。ロビーにて能面展もしております。

能楽堂公演とは違った音楽ホールステージでの公演ですので、夏ですし気軽な格好で大丈夫です。
まだ残席ございます。
こたらは、所沢ミューズにお問い合わせください。チケットカウンター04-2998-7777
こちらも宜しくお願い致します。ミューズページ詳細
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