能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

九皐会初会終了


今年も九皐会の定例会がスタートしました。
今年は元日が月曜だったので、第二日曜日は、いつもよりゆっくり目に感じる初会でしたが、新春恒例の翁からのスタートでいよいよ今年も始まるなと、気が引き締まりました。
今年は奥川師の翁でした。
昨年は兄でしたし、そろそろ若竹会のメンバーが翁をやる歳になってしまったのだと、月日の早さに驚くばかり。
まさに光陰矢の如しであります。

1日1日を前よりも大事にしないとなと思った次第です。

ともかくもご来場ありがとうございました。



こいつぁ春から

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暮れにいただいた桜の枝の蕾が一気にほころびました。

ワンワンと

梅を飛び越え

初桜

こいつぁ春から縁起が良いワン

謹賀新年

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明けましておめでとうございます。
東京は雲一つない爽やかな青空で新年が始まりました。

私は矢来能楽堂から一年をスタートしました。
今年は、昨年以上に沢山の方と出会えたらいいなと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今年もありがとうございました!

今年も全公演終了し稽古納めをして一年が終了しました。
この一年に関わった全ての方々に御礼申し上げます。

今年は年明けから兄の翁のツレの千歳からスタートしたので正月も休まず始動し、春には新潟りゆーとぴあの兄弟公演、秋に2年ぶりの喜久の会と自分としては大きな催しがあり、また九皐会定例公演や鎌倉能舞台定例公演、所沢ミューズワークショップなどの通年のレギュラー公演に加えて、秋田の催しや文化庁の学校公演にも呼んでいただき、同門の催しや劇場公演も数多くあり、その合間に社中の稽古や研鑽会をして、また八度目の史跡巡り旅行では九州に行き(これで本土四島と佐渡を制覇)と、
思い返せば盛り沢山のほとんど休日もない目まぐるしい一年でした。
でもご一緒した素敵な皆さんのお陰でホントに楽しかったです。
充実しました。ありがとうございました。


来年は社中の喜久謡会20周年記念大会が国立能楽堂で五月にあり、また所沢ミューズは改修のために秋から休館になるので、ここ12年の流れからすると、年齢的にも私にとっては次の12年に向けて大きな節目になる年周りになりそうです。
ここを無事に乗り越えて行きたいと思います。


気合を入れて!

と言いたいところですが、
年々体調管理が最重要課題になってきたと痛感します。

体調も考えて
無理せずじっくりユルユル休み休み。

でもやっぱり
ハアー!っと気合を入れてバリバリと!

どっちやねん(笑)

皆様と楽しく過ごしたいなあと、思っています。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

皆様にとって明年も良い年になりますように!

本年も誠にありがとうございました!











年忘れ

今年も、いよいよ稽古納めや忘年会の時期となりました。公演も残すは一つ。

年忘れって、一年の苦労を忘れる事だそうですが、過ぎた日の苦労を水に流して、気持ち新たに新年を迎えるというのは、日本人らしい発想で、大好きです。

ただお酒飲みたいだけじゃないの?

という声も聞こえて来そうですが(笑)

先日も稽古納めより先に所沢の稽古場の忘年会があり楽しいひと時を過ごしました。
社中一同、来年の大会に向けて芸道精進を誓い合ったのでした。
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幹事さんの名司会に喜ぶ所沢社中

来年は喜久謡会社中全体の二十周年記念大会が五月に国立能楽堂でありますので、社中一同元気に迎えられるように努めたいと思います。

アメイジング富山

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文化庁主催の学校公演で富山に行ってました。
期間中、富山城を散策。

此方は、金沢の前田家と縁続きの前田のお殿様が治めていたということで、特に10代目の前田利保という方は、能楽の振興者だったようです。
ご家来衆だけでなく、お女中や町の人にも能を見せていたとか。

前田家といえば、宝生流です。
千歳御殿に、たいそう立派な能舞台をこしらえていたそうです。
焼失して今はありませんが、資料館には当時の舞台の絵や図面が残っていました。
やや後方についた長い橋掛でした。

また、すぐ手前の美術館の収蔵品には、色々な種類の能面を埋め込んだ巧みな細工の古い箪笥があり、鵺退治の絵が描かれていました。
能が盛んだっことをうかがわせます。

とても手の込んだ細工で、前田の殿様か、はたまたお大尽の発注かな??

なんて事を考えながら、その箪笥を興味深く見ていたら、美術館の方に声をかけられ、美術館の取材に来られていた記者さんに取材を受けました。

もちろん美術品鑑賞をする観光客としてですが。

そのうち能の話になり、学校公演が取材されることに。思わぬ展開。

お城には行くものですね。
良い事があります(笑)

富山にいる間は雪が降り寒かったですが、最終日は見事晴れて、朝には遠く立山連峰のご来光を見ることができました。
見事な雪山の景色でした。
(写真は帰りの新幹線から撮影)
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これにて今年の出張は全て終了。

今年も一年、沢山の演者と楽しい旅を重ねました。
ご一緒した皆々様に厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました!





上越に来ました。

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本日は上越高田の牧小学校に文化庁主催の学校公演、九皐会チーム。
今日は土蜘蛛のシテを勤めました。

雪も無く暖房施設も整っているので思ったより寒くなく快適でした。
子供達は、能、狂言の舞台を観たりワークショプで囃子や狂言を体験したり、とても楽しんでくれているようでした。
能楽が身近になってくれたと思います。
日本中の子供達がこのプログラムを受けられるといいなと思います。

今年の私のシテはこれで終了。
例年になく舞台が多い一年でした。
蜘蛛の巣も沢山投げさせていただいた一年でした。
ありがとうございました。

参加する公演の方はいよいよ残り5本。
いよいよカウントダウンです。



九皐会納会無事に終了

今年も一年、観世九皐会定例会にお越しいただきありがとうございました。
今年も無事に中森健之介君の重習「乱 」(みだれ)の披きで一年を締めくくりました。
また明年もどうぞ九皐会を宜しくお願い致します。

来年の定期公演の私のシテは、7月8日の「鵜飼」の予定です。どうぞ宜しくお願い致します。
毎月、名曲大曲が目白押しですね。

来年も皆様と共に無病息災で過ごせますように、祈りたいと思います。


私個人的には年内はまだ、巡業や一般公演があり、6公演程残っていまして、まだまだ年末まで走らなくてはいけませんが、納会が終わりますと、いよいよ来年が来るなという感じがします。
ともかくも最後まで精一杯勤めます。

引き続きどうぞ応援宜しくお願い致します。


美しい後ろ姿

父が後見をよくしていたせいか、私も比較的若い頃から後見座に座らさていただく事が多かった。
自然いつも囃子方の右後方に座し、囃子方の後ろ姿を見る機会も多かった。
とりわけ太鼓方は、後見座のすぐ左前に座られるので、その姿勢や佇まい、掛け声や撥音や気合いといったものを客席より身近に感じていたと思う。

先週の土曜日の公演中に観世流太鼓方の観世元伯さんの訃報を聞いた。51歳だった。
同世代ということあり、矢来関係の催しにもよくご出演だったので、若い頃からかれこれ30年近く、多くの舞台を御一緒させていただいた。

私は彼が太鼓を打つ時に後見座に座るのが楽しみだった。

他の誰とも違う、美しい後ろ姿。

真っ直ぐにキリッと座られるのに力むことなく、柔らかく品のある姿は、弥勒像に通じる美しい後ろ姿だった。

見惚れるこちらも自ずと背筋が伸びる。

そして力強い撥音。
美しく、それでいて凄みのある掛け声。
揺らぐことの無い背中。

名門、観世流太鼓方宗家の後継者として生まれた覚悟と稽古がそれを支えていたのに違いないが、そんな事を本人が口にすることはなかった。
いつも茶目っ気たっぷりに周りを楽しくさせてくれた。

若かりしある時、後見座に座りながら彼の後ろで私はこう思った。

この人は、関東一。
いや、きっと日本一の太鼓方じゃなかろうか。

ということは。。
世界一だ。

ということはこの星。地球一だ。

いや、この宇宙のよその星でも能楽はないだろうから、宇宙で一番。

宇宙一の太鼓方だ。と。

今、自分は宇宙一の太鼓方と同じ舞台に座っているのだ。

なんだか凄いね。本当に。

そんな子供じみた珍妙な事を閃いた自分をおかしく思っていると、すぐさま彼の痺れるような掛け声と撥音が、私を舞台に引き戻した。


あれから随分時が経ちました。
この話をいつかずっと歳を取ってからご本人に笑い話に話したいと思っていましたが、叶わなくなりました。

今週の九皐会月例の納会、中森健之介君の「乱」の披きは、元伯さんの太鼓の予定でした。
番組には、ただ彼の名前だけがそこに残りました。
本日、申合せがあり流儀の小寺佐七師が代わってお勤めでした。


あの素敵な後ろ姿が見れなくなると思うと残念でなりません。

あの掛け声が、あの撥音がもう二度と聞けなくなると思うと寂しくなります。本当に。

天に召されても太鼓を打たれるのでしょうね。
そしたら次は、天上界一ですね。

どうぞ安らかに。
楽しい時をありがとうございました。
心よりのご冥福をお祈り申し上げます。

宮崎に行ってました

皐風会の学校公演に参加して宮崎に行ってました。県内の小中学校を回りました。
宮崎は春に社中の有志と史跡巡りに立ち寄り、景清関連の史跡を巡ったのを思い出します。その時の記事はこちら→クリック
また、六月には霧島神宮を参詣していたので、今回は東霧島神社に参詣しました。

六月の記事はこちら→クリック


東霧島神社と書いて「つまきりしまじんじゃ」と読みます。

伊弉諾尊(イザナギのミコト)を主祭神として地神五代の天照大御神より神武天皇まで皇祖を合祀し、ご神宝十握の剣を御奉斎しています。

霧島神社は霧島六所権現の一つで「延喜式」に登場する霧島神社が当社であるといわれ、その後、村上天皇の御代に性空上人が再興したと伝えられます。

村上天皇といえば、能「玄象」の後シテ。
書写山円教寺の性空上人といえば、江口の原典の説話に出て来ますね。また、和泉式部が誓願寺に行く前に訪ねた高僧でもあります。霧島で修行していたのですね。今回知りました。
いろいろ繋がって楽しい。

というわけでいつもの如く、へー、ほー、坂を登って、ふー。と声を上げながらの散策でした。
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神石 イザナギ神の涙が石となった巨石
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それを自らイザナギ神が十握の剣で切り、その太刀が祀られています。
(出演 善竹富太郎師)

足元の紅葉
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龍王神水
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鬼が階段を一夜で積んだそうです
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それが鬼磐坂階段 振り向かずの坂
願いを叶えるには、その願いを唱えながら苦しくても振り向かずに登る という教えでしょうか
汗びっしょりかいた坂でした。ふー。
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時折パラリと雨な降るなか頂上間近
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本社
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樹齢400年の杉の木に現れた龍神様
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というわけで、今回も充実した旅でした。
宮崎にご縁のあった一年でした。
例により公演中の写真がないのですが、参加した皐風会では千人以上の子供達に能狂言をご覧いただきました。
大好評だったと思います。
ご同行の皆様、大変お世話になりました。
ありがとうございました。






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