能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

殺し文句

本日は九皐会定期公演ご来場ありがとうございました。
それにしても今日の鵜飼は、凄い台本です。(狂言の台本によっては、少し違うのですが)
前半の鵜使いの老人は、禁猟区で漁をして殺されてしまった鵜使いの亡者。
そして、間狂言は、その鵜使いを殺した所の男。
二人の男が、殺され殺した場面を詳しく語るのです。
火サスのような展開。
しかし、所の男は自らの罪を悔いることなく禁を犯した漁師を罰したのは
日本一の了見であったと語るのです。
最後は、鬼神が地獄から亡者を救い出す展開でホットするのですが
能的な表現でなければ、かなり生々しい話であります。
死してなお、夜な夜な鵜を使う男を通して人間の業が浮かびあがってきます。
馬鹿は死ななきゃ直らない。いや、死んでも直らないかも知れません。
皆さんも少なからず、そんな事って、ありますよね?

http://www.ne.jp/asahi/endows/page/

ライブの実感

鎌倉能舞台定期公演「葵上」終了。
午前午後の2回の地頭(地謡のリーダー)を勤めさせて頂きました。
同じ曲であっても、演者が変わると舞台の空気や流れが変わるので、それを受けて地謡も
間や質感が微妙に変わります。
これは囃子もワキもそうで、基本的はシテの風を受けます。
もちろん回りがベテランだと、その逆もあります。
能はライブなのでそうした微妙な違いが全体を左右します。
同じ曲であっても演者が違うと別の曲のように感じますし、何度同じ曲を見ても見飽きないのは、こうしたことなのだと思います。
今日はキャリアの違う二人の舞台をご一緒させて頂いて改めて
そんなことを実感しました。ご来場の皆様ありがとうございました。

漁師の能

昨夜の公演も無事終わり明日は鎌倉能舞台定期公演「葵上」シテ中森貫太・佐久間二郎師で午前午後の二回公演です。明日は私が地頭を勤めさせていただきます。御存知源氏物語六条の御息所の生霊が葵上を襲う有名なくだりを能に描いた作品。美しくも恐ろしく、そし切ない女心が描かれています。どうぞお楽しみに。

そして明後日は九皐会定期公演。兄和久が「鵜飼」という密猟者の能を演じます。
禁猟区によなよな忍び込んで、鵜を使って魚を取っていた男が、見つけれて水に沈められてしまいます。その亡者が嬉々として鵜を使う様を見せるのが見所のひとつ。鵜ノ段といわれています。兄は、子供のころより釣りきちで、漁師とあだ名され程の腕前。その兄が舞う鵜の段はいかなるものか御期待下さい。ちなみに最後は地獄の鬼(閻魔)によって救われるとうストーリーで、シテは後の閻魔と鵜使いの2役を演じます。
ホームページ更新してます。ご覧下さい。http://www.ne.jp/asahi/endows/page/

暗闇の記憶

公演記録UPしました。http://www.ne.jp/asahi/endows/page/

今日は明日行われる囃子科協議会能の申し合わせ。
番組は国栖(くず)でシテは師匠観世喜之師です。
実は、今から35年前の囃子科協議会の同じ「国栖」で先代の観世喜之師の子方として舞台に立ったのが、私の玄人会の初舞台だったのです。
壬申の乱をテーマにしたこの曲は、大海人皇子・後の天武天皇を子方が勤めます。
能の中で追ってからかくまわれる場面だけは、記憶に残っていて
「あー暗くなるーっ」て思ったのだけはよく覚えています。(なんで暗くなるは見てのお楽しみ)
当時の事を覚えてる方は、皆引退なされて、私がどんな子方だったのかはわかりませんんが、今になれば父もよく稽古をつけてくれたものだと思います。
明日は、父、六郎の一調もありますので、興味のある方は是非いらしてください。
国立能楽堂夕方5時半から、舞囃子3番 一調 狂言 能です。


秋田の休日

昨夜の公演の後は、秋田に住む友人に久しぶりに会い、川端という市内の繁華街?で名産比内鳥ときりたんぽの鍋をつつき、舌鼓を打ちました。
最近は、日本が狭くなって、泊りがけの公演も減ってきたので、こうしてゆっくり出来るのも地方公演ならではの楽しさです。
で、本日は、秋田の自然の中、ゆっくりと英気を養いまして東京に戻りました。秋田杉って、ほんとに気持ちよくまっすぐに生えていて、木々にの緑に囲まれると、じわじわと癒される気がしますね。
たった1,2日の事ですが、浜松町辺りまで戻って来ますと、都会の雑踏が騒がしく感じます。今週は、囃子方協議会能 鎌倉定期能 九皐会定期能と続きます。つかの間の休みでした。

コメントありがとうございました。楽しんでいただけたようで何よりです。
年に一度くらいしか秋田の公演がないので、行くときはとても楽しみにしています。
能は始めてとの事、どうぞ気軽にご質問下さいませ。
また、東京においでの際は是非、舞台を見に来てくださいませ。
能楽堂でお待ちしております。
ありがとうございました

まほろば薪能

56f7e3cd.jpg
本日はまほろば薪能に出演。天鼓の前シテの老人を勤めました。出番前にカメラマンさんがパチリ。
天気に恵まれ無事に終了。
舞台は山の中腹でお宮があります。舞台からは辺りの開けた田園景色が一望できる素晴らしいロケーション。秋田には自然のエネルギーが溢れていて行く度に元気になります。皆様も是非一度訪れて下さい。



e06aaa5e.jpg

ここ一番はやっぱり

さて明日は秋田まほろば公演に参加。
ちょっと舞台が詰まってきてるので、ここ一番はやっぱり鰻!
ということで中野の稽古場近くの鰻屋さんに。
子供の頃、この店の前で鰻を炸くのをじーッと見てたものです。先代の鮮やかな包丁捌きが思い出されます。
変わらぬ味っていいもんです。明日は天鼓の前シテを勤めさせて頂きます。頑張ってまいります。

コメントありがとうございました。
今回のワークの写真は近々にホームページアップしますね。

ワークショップ終了

7月の公演に向けて一月から5回にわたって行いました「能楽師が案内する古典芸能の世界」も昨夜で無事に終了。最終回は一番の大入りで、琵琶と謡曲についてのお話と実演を楽しんで頂きました。琵琶の歴史や楽器の話、大変興味深かったです。
御来場の皆様ありがとうございました。
荒井さんの耳なしほういち面白かったですね。素晴らしい演奏でした。
いよいよこれで夏の公演まで一月をきりまして、制作打ち合わせ大詰めです。
鉄骨を汲んで舞台花を支える!とか、星空の照明を作り出す!とか、演奏のコンビネーションをどうするとか、各パートで打つ合わせが続きます。自分で言うのもなんですが、一夜限りの公演にしては、あまりに贅沢な公演です。(昨年も10メートルの生け花を一日で壊すのにはため息が出ましたもの。)是非、見に来ていただきたいと思います。 

ゆめりあアワー

明日というかもう今日ですが、大泉学園駅ゆめリアホールでの能楽師が案内する伝統芸能の世界5.琵琶と謡曲です。
平家物語をテーマに謡曲「屋島」や仕舞「船弁慶」琵琶「耳なしほういち」の実演をご覧頂ながら伝統芸能の世界に触れて頂ます。
当日券ありますので、おいでください。詳しくはhttp://www.ne.jp/asahi/endows/page/



大盛況

週末はプロの公演とあまちゅあの発表会公演に行きましたが、連日大盛況の賑わいでした。
能の世界ではアマチュアのことを素人とかお素人というのですが、素人会でも能の公演がありあます。
シテの主役以外は全部プロで脇をかため能装束面もプロの使うものを使います。
能は7割りは地謡で決まるともいわれているので、素人であっても稽古を積めば、囃子からワキ方狂言まで一流の演者で脇を固めると充分に一番の能が成り立ちます。
プロの演者にはでない豊かな表現が現れることもありとても楽しいものです。
このほかに5分ぐらいの舞どころの仕舞(いわゆる地唄舞)や台本をたち演技なしで聞かせる謡曲。囃子演奏入りの舞の舞囃子など、色々な上演バリエーションがあります。
昨日は初舞台のお素人さんもたくさんいたので、緊張感のある華やかな舞台が繰り広げれました。お疲れ様でした。
わたしの社中もそろそろ稽古会の準備を始めなくては。
さて木曜日はゆめりあホールでの仕舞と謡いと琵琶のワークショップです。7時からです。
義経屋島の戦いのくだりの謡曲「屋島」や壇ノ浦に沈んだ知盛の怨霊が現れる船弁慶の仕舞。そして平家の怨霊にとりつかれた耳なしほういちなど、シリーズ最終回のわーくです。
琵琶の荒井氏は希木きりんさんの甥っ子で親戚も皆芸能一家なんですよね。迫力ある撥音と歌声をどうぞお楽しみに。
土曜日は秋田まほろば唐松で天鼓の前シテを務めます。ちょっとお忙しの今週です。
詳しくはホームページで。http://www.ne.jp/asahi/endows/page/
twitter
ギャラリー
  • 御礼九皐会
  • 御礼九皐会
  • お客様で行きたい
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 敬天愛人
  • 観世九皐会巡回公演に行ってきました。
  • 日向神話
記事検索
月別アーカイブ