能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

完売御礼。第15回 触れてみよう能楽の世界

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8月23日の所沢MUSEさんでの公演。
所沢MUSEさんのホームページに、はや完売御礼が出ました。
現状では、劇場利用の指針に則り、客席を半分に減らしての公演との事で定員が半分。今後の社会の動向で緩和されるかどうかとのお話でした。

客席半分とはいえ、今年は例年以上に早いタイミングでの完売で大変ありがたく思うと共に、身が引き締まる思いです。
チケットを早くからお求めいただいたお客様、本当にありがとうございました!
とても嬉しく元気をいただきました。

この催しは、能の前に私が、お話や解説で最初に舞台に上がるのですが、今、お客様の前に出たら嬉しくて泣いてしまうんじゃないかと。
想像するだけで震えます。

来月がら徐々に舞台が戻って来ますので、一つ一つ一生懸命勤めて参りたいと思います。
またどうぞよろしくお願い申し上げます。


再始動

いよいよ新宿神楽坂、矢来能楽堂・観世九皐会も7月から定期公演を再開いたします。

大変長らくお待たせ致しました。


関係者で協議を重ね以下の事が決まりました。


近年、九皐会の月例定期公演は、1日に能二番と狂言一番と仕舞数番という番組立てで行っておりましたが、コロナウイルス感染予防を考えて、公演形態が変更になります。


1日を二公演に分け、能一番狂言または、能仕舞という、2公演形式になります。


この一部と二部の間に、空気の入れ替えや消毒を行い、他の劇場で行われているような安全対策もして参ります。

チケットは、それぞれ別々にお求めいだけるようになりました。


また、客席は、その時々の劇場ガイドラインを参考に、当面は客席を半分に減らして、隣席は空け(*現在のところ)また、舞台上の三密も避けて、地謡の人数を減らし、演者同士の距離を取り、長大な作品などは、それに伴う演出変更も行いながら、安心してご覧いただける舞台を目指します。

詳しくは、矢来能楽堂の公式発表をご確認下さいませ。→矢来能楽ホームページ

席については、能楽堂に確認下さい。


矢来能楽堂では、長年ワークショップや若手の会なので、これに近い形態での上演は慣れているので、何ら問題なくスムーズに行えると感じています。


能は決まり事が多いように思われると思いますが、意外と柔軟な芸能で、野外でやったり、劇場でやったり、芝の上でやったり、お寺のお堂でやったり、座敷やスタジオでやったりと、どんなところでも場所さえあれば、いつもの能楽堂と変わらぬ上演が出来ます。


その特性を生かして、今までと変わらぬ舞台をお届けしたいと思います。


さて、七月の番組は九皐会ホームページをご覧いただきたいと思いますが、私は、第一部の能「千手」(センジユ)の重衡を仰せつかりました。

九皐会ホームページ7月番組リンク



五月に鎌倉能舞台さんの定期公演で舞う予定だった私の千手のシテが、コロナ禍で中止になり、残念に思っておりましたが、今回は長山耕三君のシテの相手を私が勤めさせていただきます。



今回、郢曲(エイギョク)という小書演出がつきます。クリサシクセの千手の舞を抜き、序の舞も変わりまして、台詞部分がメインになる演出。

重衡の独白より千手が登場する演出で、自ずと囚われの身の重衡の比重が少し重くなります。

上演時間は常よりも短くなりますので、今時期に相応しく、すっきりとご覧いただけると思います。


久しぶりの能楽。

再始動する舞台。

是非、矢来能楽堂へお越し下さい。

6月5日発売 第15回触れてみよう能楽の世界

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明後日いよいよ一般発売です。
今年はソーシャルディスタンスを客席にとっての運営との事で、現状ではいつもの半分以下の客数で開催との事。
それでも例年のように開催していただけて嬉しいです。
席数がとても少なく、値段も例年と変わらずある意味とても贅沢な催しです。

ミューズメンバーズの優先予約が29日始まっているので、今回のご予約は初日一番が良いと思われます。

もしくは、メンバーズの会員になって今日明日に優先予約。

よろしければ是非。








いよいよステップ2 稽古場再開

↑MUSEホームページリンク


さて今日から、いよいよ東京都もステップ2に入ります。
まだ6月中は、私の関わる公演は、すべて中止で舞台はありませんが、社中の稽古等は、徐々に再開致します。

とはいえ、以前のようには出来ないので、安全対策をしっかりして、録音やマイク、また、リモートや映像技術なども取り入れての、新しい様式を模索しての稽古になります。
通信環境が良いと、リモートでも謡曲の稽古は全くストレスなく普通に対面で出来るので、暫くはこれが主流になるかもしれません。
昔見たSF映画のようですが、謡いを謡っている。不思議な感じがします。

わが社中の一番最先端は、長年古典的な個人稽古をされてきた齢八十歳の女性。
この自粛中に新しい様式にしなやかに対応して、パソコンとスマホを駆使してLINEもテレビ電話も使いこなされます。誠にお見事。
若造?の私の素晴らしいお手本です。
年だから新しい事を覚えるの苦手とかいって尻込みしない、その向学心を見習いたいと思います。
お蔭様で、私も使えるようになりました。

自粛中に、フェイスシールドを自作したり、遮蔽シールドも自作したので、風通しのよい稽古場では、静かな舞の稽古から体を戻したいと思います。


私といえば、この3カ月近い休みは、公演や稽古はなく自宅に引き籠ってはいましたが、とにかく忙しくコロナ対策に追われて、毎日頭がグルグルしていました。

一日の半分以上はメールや電話のやり取りとパソコンに向かい、残りの時間は自宅の稽古場で稽古をしたり、録音や撮影に明け暮れていました。
稽古場は、一種の実験室のようなもので、リモート技術や映像技術など、次世代の新しい事を少し学びました。

今は、ソーシャルディスタンスがあり、映像なのど動画配信がもてはやされいます。
それしか手がないのですから当然です。
私もホームページにCMのようなものを公開しているので、否定派ではありません。
生身の身体と変わらない表現や伝達が出来るなら、それでもよいかとも思います。

しかし実際は、まだ生身の力を上手く伝えることは出来ないなと感じています。
最新の映像音響技術は、生身とは違った凄いことは、いろいろ出来るのですけどね。
視覚や聴覚からの脳の刺激は凄いものがありますし、面白い事も出来ます。

しかし、それと古くからの能の上演形態は、やはり別物という気がします。

これから、生身の舞台には、現代の最新テクノロジーには出来ない事があることを、生身だから感じあえる事がある、その素晴らしさを自分自身、改めて確かめ直して行きたいと思うようになった自粛期間でした。
舞台に出る機会は失ったのですが、なにか芸能への信仰心のようなものが心に残った気がしています。


さて私の所属する矢来能楽堂観世九皐会は、7月12日から、新しい様式での公演再開を目指しています。
間もなく準備が整えば公式発表があると思います。
ご期待下さい。

いよいよ自粛解除ですね⇒緊急非常事態宣言解除でした。

昨日は、行われていれば第九回目の「遠藤喜久の会」の公演日でした。
お陰様で、混乱もなく無事に一日が過ぎました。
関係者の皆様には、厚く御礼申し上げます。
延期となりました来年の五月は、世の中が平穏無事になっていることを祈るばかりです。

昨日は、さすが手持無沙汰で落ち着かない一日でしたが、ホームページを更新しました。
トップページに動画のご案内をUPしてます。⇒ホームページリンク
*トップページが前と変わらない方は、ブラウザーの更新ボタンを押してみてください。

今月二十一日は、我が師でもあった亡父、六郎の七回忌であり、それに先立ち、母の一周忌もありましたので、今年の公演は、手向けの心で立花供養の上演を試みたのですが、かようの次第ですから父母も許してくれるでしょう。明年は、また仕切りなおして新たな気持ちで臨みたいと思います。

ホームページの動画は、せめてもの手向けと仕舞を舞いました録画を、短く編集してUPしております。
よろしければご覧ください。

いよいよ東京も自粛解除が見えまして、明るい光が射し込んで来ました。
この二カ月、地元中野は、すっかり静かになって、子供の頃ののんびりした町並みを思い出しましたが、明日からはまた、賑やかさを取り戻すことでしょう。

私も舞台や稽古場の再開に向けて取りかかりたいと思います。
頑張って参りましょう!

*緊急非常事態宣言が解除で、まだ自粛継続でした。

コロナウイルス感染拡大に伴う公演延期のお知らせ 再掲

コロナウイルス感染拡大に伴う公演延期のお知らせ

かねてよりご案内させていただきましたが
コロナウイルス感染拡大防止により

今週末5月24日(日)に予定しておりました
第九回遠藤喜久の会
源氏物語生け花のある能「半蔀立花供養」

の公演は、1年先に延期させていただきました。

チケットの払い戻し等、お客様には、快くご理解ご協力賜りました事、心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

なお延期公演日は2021年5月23日(日)矢来能楽堂を予定しております。

平穏を取り戻した舞台で、お目にかかりたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。





第15回 触れてみよう能楽の世界のご案内

↑MUSEホームページリンク

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
自粛生活にも慣れて、お元気でお過ごしでしょうか。
39県で非常事態宣言が解除され、幾分明る兆しも見えてきました。このまま少しづつ収まってくれると嬉しいですね。

さて東京都埼玉県は未だ非常事態宣言中で、私も自粛中ですが、八月末の公演のご案内を所沢MUSEさんからいただきました。

触れてみよう能楽の世界。
今年で15回目。
能楽お話講座と能がセットになって全くの初心者も楽しめる普及公演です。

当然ながら劇場は、運営ガイドラインがありますから、客席を減らすなど対策を取っての催しになるとのこと。

今年は例年の所沢ミューズの七月八月の夏の仕舞体験ワークショップは行わないと決定しておりまして、普及講座の公演のみ行います。
今年ワークショップがやれていれば累計参加者は実に800人に迫る実績ある体験講座でした。
今後は、新しい生活様式の新しいワークショップのやり方に方向転換して取り組んでいきたいと思っております。

所沢MUSEさんは、今年の春、一年半ぶりにリニューアルオープンしようとした矢先に休館を余儀なくされ、今回これがリニューアル公演シリーズ第一弾になるとの事です。
私も祈るような思いです。

どうかお客様も出演者、スタッフも安全安心に行えますように。
こちらも色々思案してやりたいと思います。
どうぞ宜しくお願いします。







六月九皐会主催公演の中止案内

九皐会関係者で話し合いが行われ、コロナウイルス感染拡大により、六月の九皐会の全日程は中止と決まりました。
三月公演の延期として予定されていた6月6日の私の盛久は、再延期はなく公演中止と決定しました。

春からずっと私の舞台を、九皐会の舞台を楽しみに待っていてくださったお客様には、本当に残念なご報告です。予定を開けていただいたのに誠に申し訳ありません。

お客様の安全を第一に考えますと、現状これが最善の選択なのだと思います。どうぞご理解賜りますようお願い申し上げます。


なお公演についての払戻は、観世九皐会の方にお問い合わせを承ります。
緊急非常事態宣言中につき、九皐会職員もリモートや非常勤などで大変ご不便をおかけしますが、何卒お許しいただきたく、伏してお願い申し上げます。

詳細は観世九皐会ホームページをご覧下さいませ。
お手数をおかけいたします。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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私事を申せば、本年の前半の盛久、千手、半蔀立夏供養と私自身も楽しみにしていた三番のシテが、全て中止となり、言葉もありません。
現状来年以降にもしチャンスがあれば、再度挑戦したく思います。
三月から4ヶ月間に及ぶ休演になり、能舞台に立つことが、即ち生きることである我々演者にとって、これは思っていた以上に苦しい事だと実感しています。

私の子方以来50年に及ぶ舞台人生で、今程舞台に立ちたいと思う事はなく、失った舞台という平和な日常を一日も早く取り戻したいと切に願っています。



こんな中で、ひとつ役者としての光明を見出すとすれば、今回の事で、千手や盛久の能に出てくる平家の人々の心情がまさに自分の事のように感じられ、花壇の一輪の花を見ても感激し、生きる事の尊さや喜びや悲しみをしみじみと感じています。
能の役作りにはこれ以上ない経験と。
慰めではありますが、そう思って自分に言い聞かせている次第です。そして、いつかそれが役に立つだろうと。

能は、まさに鎮魂と再生の芸術であり、主人公達が、生き生きと生きる力を見せる最高の舞台です。
私自身も生き生きとして生きていかなくてはなりません。

そして、今こそ能だと。

それを叫ばずにはいられない今日の私です。





ご無沙汰をしております本日の千手公演は中止です

皆様お元気でお過ごしでしょうか。
このブログもすっかりご無沙汰をしており、失礼しております。
すでに主催の鎌倉能舞台さんが早くに広報されましたが、本日予定されていました能を知る会の午後の部。
私のシテの千手は中止になりました事を改めてご案内いたします。
問合せ等は、主催の鎌倉能舞台さんの方へお願いいたします。
千手については、また改めて書きますね。
お申し込みいただきました皆様誠にありがとうございました。
平安を取り戻したら、いつかまたきっと再挑戦したいと思います。皆様もお元気でお過ごし下さい。


さて、能の世界は法的な自粛の話が出る前に三月より公演を自粛し始めたところが多く、九皐会は2月終わりの若竹能より休演を決めておりますので、ほほ2ヶ月間連休が続いております。

そんな中、一昨日、既に報道されたように、善竹富太郎君が40歳の若さで敗血症で亡くなり、能界をはじめ多くの方が悲しみに包まれています。
私もやるせない思いでいっぱいです。

若い頃から舞台を一緒にやってきた共演者であり、学校公演では毎年日本中を旅して来た、かけがえのない仲間でした。

一昨日の夜はさすがにショックで起きていられず寝込んでしまいましたが、夢の中に彼が現れて、あれこれ話して、最後に、遠藤さん頑張って。といつものように励まされて別れました。

皆からトミちゃんと親しまれ、大きな体で、いつも人を喜ばす、元気づけて励ますナイスガイだったので、気落ちした私に、そんな夢を見せてくれたのでしょう。

Facebookで、今月、富ちゃんの父上の十郎先生にご出演願った、立夏供養の花を立てる花道家の横井先生が、富太郎君の献花の花の写真をUPしています。
皆様もとの事ですが、今は追悼にふさわしい花の写真が撮影に行けないから、うちの花壇に咲く花で申し訳ない。白い花は無かった。
母の好きだった皐月のつつじ。
なんとまあ色の濃い色のつつじが満開になった。あっちで会ったらよろしく言ってほしい。

以前旅先で、富ちゃんには、満開の桜とか大輪の花が合うよと話したら、「僕はひっそりと咲く可憐な花がいい」と笑って話したっけ。

ツツジの花言葉は、初恋だって。
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心よりご冥福をお祈り申し上げます。いろいろありがとうね。合掌。


5月24日 源氏物語 花のある能 延期のお知らせ

お知らせ

本日、コロナウイルス感染拡大により、緊急事態宣言が発令されました。
一月後の国内の収束が見通せませんので、本年5月24日(日)に予定しておりました 第九回遠藤喜久の会 源氏物語生け花のある能「半蔀立花供養」の公演を1年先に延期させていただくことに決定致しました。

延期公演日は一年後の2021年5月23日(日)矢来能楽堂にて予定しております。
チケットをお求めになりましたお客様には、大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
明日、4月8日以降順次返金手続きのご連絡をさせていただきます。
誠にお手数をおかけして申し訳ありませんが、今回の公演に関しては、一度全チケットの返金手続きを取らさせていただきます。返金手続きが済むまでチケットは捨てずにお持ちくださいませ。

また明年、安心を取り戻した舞台でゆっくりとご鑑賞賜りたく、仕切り直して頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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ギャラリー
  • 完売御礼。第15回 触れてみよう能楽の世界
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  • 六月九皐会主催公演の中止案内
  • ご無沙汰をしております本日の千手公演は中止です
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  • 3月16日申込受付開始 半蔀 立花供養 矢来能楽堂5月24日
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  • 5月24日 生け花のある能 半蔀立花供養告知 盛久延期 更新
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