能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

横浜音祭り関連イベント 舞囃子コンサート

明日ここ行きます。↓あまり行った事のない横浜磯子にある舞台なので楽しみ。横浜音祭りにエントリーしていて、出囃子や舞の囃子の音楽がメインテーマで、太鼓方の大川師がメインナビゲーター。私は仕舞の屋島舞ます。
謡いも音楽なのでね。
久良岐クラキ能舞台ってとこです。

能舞台って、結構いろいろなところにあるのですよね。
舞囃子コンサート
舞囃子は、奥川師の融です。

建礼門院と江口の遊女

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今週は、今日から先輩方の公演がスタート。
どちらも大曲。
まずは本日国立能楽堂の大原御幸。
能楽BASARA
2時開演。当日券あるようです。

平家滅亡後のお話。
京都の観光名所、寂光院が舞台になっています。

いつの世も戦争は傷跡を残しますが、尼となった女院が語る戦いの修羅の様は、男語りとは違うゆかしさがあります。
法皇と女院の再会を軸に描かれた名曲です。

そして江口は、22日木曜日。
宝生能楽堂。こちらも当日券あります。

能楽堂リレー公演第三夜終了 いよいよ今夜フィナーレ

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日付変わって、昨夜、宝生能楽堂での、リレー公演第三夜終了いたしました。
私にとっては、憧れの宝生能楽堂で葵上のシテを勤めさせていただき、感激でした。

今回、たくさんの方々に公演の宣伝をしていただき、また、お友達やお客様をお連れいただき本当にありがとうございました。
終演後一人一人にご挨拶出来ず、申し訳なかっです。急いでロビーに出たんですが、
お目にかからなかった方も多くすみません。

昨夜はお陰様で想像以上の、実に沢山のお客様にお越しいただき、とても嬉しかったです。
あらためて感謝申し上げます。
また、関係各位にも心より厚く御礼申し上げます。

昨日は、初めて能をご覧いただいた方も多かったように思います。
楽しんでいただけたらよかったのですが。
また是非ご意見をお聞かせください。

解説やイヤホンを使っての音声案内やタブレットといった、今までの能公演にはない技術も導入され、観に来た方からも様々ご意見いただきました。
今後益々見る環境が良くなるように思います。
そして毎晩、いつでも気軽に能が観れるようになる日が来るといいですね。

さて今夜は、リレー公演の最終日。
いよいよ宝生流 辰巳満次郎さんのシテでフィナーレです。

この公演の発案者とうかがっています。
会場は昨夜と同じ水道橋駅前、宝生能楽堂です。

流儀や演者が変わると舞台も違う雰囲気になり面白いものです。

是非最終日、お誘いあわせてお越し下さいませ。





明日夜 きっと来てね

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明日、夜7時開演。宝生能楽堂です。
リレー公演第三夜。
六条御息所を私が勤めます。
解説約30分あり、休憩15分位あとからの能「葵上」ですので、会社帰りに間に合います。
当日券ございます。

明日は来てね!って、この顔で頼むとちょっと怖いか。。


能の般若は確かに怖いのですけどね。悲しくもあるのですね。
そこがただのホラーではないんだなあ。

これもまた切ない女心なのですね。

誰かを鬼になる程好きになった事、ありますか?


では。よろしくお願い致します。

9月九皐会終了 10月は植物のタイトル

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日付変わって昨日矢来能楽堂、九皐会の9月の定期公演終了しました。
今月は楊貴妃、融と、見ごたえのある番組でしたが、来月は更に見応えのある芭蕉と、女郎花です。
バショウとオミナメシと読みます。

で、私が女郎花のシテを勤めますので、どうぞよろしくお願い致します。
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女郎花って、花の名前なんですが、能では、オミナエシではなく、オミナメシって読みます。
秋の七草の一つで、黄色い花です。
花言葉は、「儚い恋」
能は、
この花の隠された悲恋の物語を描きます。

今回のツレは、妻役に新井麻衣子さんが勤めます。

若い奥さんでいいわね。なんて聞こえてきそうですが(笑)。私も若い頃に、この役を務めさせていただいたものでした。
能では、通常、シテより若い役者がツレを勤めるのですね。

もう一つの弘田さんが勤める演目の芭蕉は、あの葉っぱの芭蕉の葉。
草木の精がシテです。
九皐会では扱いの重い演目のひとつで、人間世界の生臭さを超越した世界観で描かれる能。
それゆえに演じる難しさがあると思われます。
私の父も晩年に勤めていましたが、能のそぎ落とす演出や型だからこそ成り立つ世界かなあと、唸らせるものがありました。
父は、普段から草木の精のような超越したところがありましたからね。ハマリ役だったかもしれません。

仏教にある、草木までも成仏するという考え方が、芭蕉の精を主人公にして作品化されています。

上演時間は、ゆったりと2時間近くあり、風に揺れる芭蕉葉のような序の舞は、人間世界の日常生活から離れるにはピッタリの幽玄な演目です。


というわけで、10月は植物の名のタイトルの演目が並びます。

さて、その前に、今週木曜日7時からの宝生能楽堂リレー公演第三夜。葵上。六条御息所ですね。
こちらは、激しい恋心と嫉妬をテーマに、恐ろしく人間臭い演目。
人間の業がメラメラ燃えるのであります。
燃え過ぎて鬼になってしまうのですね。
ジャパニーズホラーです。

最初解説、休憩があり、能のスタートは7時45分位かなと思います。
会社帰りに是非どうぞ。




開演直前 まだ間に合う リレー公演葵上 初めての方の為の解説

葵上あおいのうえ
全く初心者のための鑑賞手引き


昨日から始まったリレー公演。私の友人も能楽堂は全く初めてという方が結構いるので、せっかくなのでこの場を借りて解説をば。

葵上には、幾つかの演出があり、流儀による演出も若干違うので、本日と15日の私が出演する観世流の舞台演出から流れをお話しします。

まず、能は、現代の一般劇場の様な、観客と舞台を仕切る幕がありません。
正面の舞台のセンターステージを本舞台。左側の長い回廊を橋掛りといいいます。
その左にある5色に色分けされた幕を、五色幕と言って、いわゆる下手に当たるこの幕から、主な出演者は登場、退場します。

また、右手後方の小さな出入り口を、切戸口といって、地謡の出演者、後見などの登場退場に使われます。

開演直前に、五色幕の向こうで、音楽を担当する演奏家、能では囃子方と言いますが、「お調べ・オシラベ」と呼ばれる楽器の調子を調べる短い2分強の演奏をします。

能の楽器は、革製の打楽器と竹製の笛で、その日の革の調子、道具の組み立て、湿度などに影響を受けるデリケートな楽器なので、演奏中も音が微妙に変化しますので、そのコンデションを最終チェックする意味もあります。
お調べが開演ブザーの代わりもしているので、演奏が始まったら、間も無く開演です。

このお調べが済むと、笛、小鼓、大鼓、太鼓の順に五色幕横から登場し、同時に切戸口から地謡 ヂウタイが登場して、所定の位置に座ります。

地謡というのは、物語に登場するキャラクターの心情や場面を謡い語る重要な合唱団で、各登場人物の話すセリフや節のついた歌の様なセリフ以外は、この地謡によって謡われて進行して行きます。

これ以外に、後見コウケンという人達が通常2名舞台後方松の描かれた板(鏡板)の前に座ります。

この後見は、上演中、唯一自由に動ける人達で、舞台道具の出し入れや、シテ、ツレの楽屋や舞台の面倒全般、装束を着けたり、時に役者の代役をしたり、舞台全般の進行を見守るセクションで、舞台の事がわかっていないと務まりませんから、通常、シテの師匠格、同格の役者が勤めます。
私がシテを勤める15日は、師匠の観世喜之先生がお勤めです。
舞台上で何も用事が無いときは、舞台後方でじっと動かず舞台にトラブルが無いように見守ります。
なので後見がじっとして動かない時は、舞台がうまく進行している証拠です。

以上が、役の演者以外の出演者です。この他、囃子方の補佐役なども上演中に出入がある時があります。

さて、上演は粛々と始まり、地謡、囃子が着座すると、後見が舞台正面に出てきて、舞台の上に一枚の小袖を丁寧に敷きます。
観世流では、まず最初に、この小袖を出します。

これがこの演目のタイトルになっている、源氏物語の主人公、光源氏の正妻、左大臣家のお姫様「葵上」、その人です。

この能では、葵上は、生身の人間ではなく、衣を葵上に見立てて、病に伏せる女の様を表現します。
もちろん、病人が寝ているお布団や周りにいるはずの沢山のお付きの人達や、光源氏さえも、舞台上から消してしまう大胆な省略演出です。

いるけど、いない。
あるけど、ない。

これが能の舞台の特徴的な演出です。


なので、そこは観客が想像しながら見てもいいし、省略された通りに見てもいいのです。
そこは観客に委ねられているのです。


舞台上に白い衣を羽織った女が登場します。
これは、霊媒師の照日の巫女。
床に伏せる葵上の横に座ります。

やがて舞台上に左大臣家の臣下が登場して、事の経緯を独白します。
葵上が、もののけに取り憑かれ、病床に臥せっていること。
様々の祈祷をしても効果がないこと。
そこで霊媒師の照日の巫女に、梓の弓を使った術で、もののけを引き寄せ、正体を確かめようする事が、語られます。

*梓の弓というのは、梓の樹木から作った呪術の道具で、霊を呼び寄せる時に使う。
しかし、能では実際には、巫女は弓を持たず、弦を弾く音も、小鼓の音で転用している。
つまり、ここでも省略の演出が使われています。
本当なら弓を弾き、ビンビンとした音が鳴るのがリアルですが、鼓のプ、ポ、プ、ポ、という柔らかい音で表現するのです。

やがて霊を呼び寄せる呪文の様な謡いが謡われ、それに引かれる様に美しい装束を身につけた一人の女が登場します。

葵上に取り憑いた、物の怪。
それは、光源氏のかつての恋人。
もと皇太子妃でもあった六条御息所ロクジョウノミヤスドコロ。
その人の魂が、体から抜け出して来た姿でした。

生霊イキリョウ。

*能では語られない、葵上と六条御息所との確執。

光源氏は、恋人であった御息所の元へ足が遠のき、御息所は思いが募ります。

やがて正妻葵上の懐妊を知ります。

葵祭りの大祭が行われ、それに出る光源氏の姿を一目見ようと、六条御息所は、車で忍んで祭りに出かけますが、正妻葵上の乗る車と出くわして、もみ合いになり、壊されて辱めを受けるという事件が起こります。

その頃から葵上は、物の怪に取り憑かれるようになり、一方の御息所は、時折意識が遠のくのでした。


能では、生霊に取り憑かれた葵上が病に臥せっていて、霊媒師の梓の巫女が、その霊の正体を見定めようと、呪術で霊を呼び寄せ、やがてそれに惹かれて、六条御息所の生霊が現れるという流れになっています。

実は、ここでも省略演出があって、御息所は壊された牛車に乗ってやって来るのが、リアルですが、その車も省略されていて、一人で登場するのです。

やがて六条御息所は、嫉妬に燃える苦悩と、車争いの屈辱と恨みを述べ、葵上の魂を連れて行こうとするのでした。

益々苦しむ葵上の様子に、高僧、横川の聖を招き、悪霊退散の祓をしてもらいます。
しかし、嫉妬の鬼となった六条が現れ、聖と戦います。

ついに法力に祈り伏せられた生霊は、降参し、読経の功力に成仏へと導かれます。


と。。
公演直前、ちょっと駆け足でしたね。

また、来週までに補足出来たらと思います。

解説約30分
休憩15分
能は55分前後かと思います。
伸びてもギリギリ9時前に能楽堂を出れると思います。


では、どうぞお楽しみに。












いよいよ明日よりリレー公演スタート




いよいよ明日から能楽堂リレー公演という新しい試みが始まりますが、そのプロモーションビデオを公開しております。

私も出演しているので、是非拡散お願い致します。

いよいよ明日が初日。
明日は宝生流の演者が、観世流の矢来能楽堂で舞うのですね。
明後日金曜日は、観世喜正師が、同じく矢来で舞います。是非お越しください。

公演詳細はこちらをクリックして下さい。

ストーリーの解説バージョンもあります。


この公演は、初心者から外国の方までご覧いただきたいとのことで、大変見やすい能です。
オリンピックに向けての新しい試みのスタートです。
まだスタートしたばかりの企画で、主催者もチャレンジだと思いますが、最初のシリーズにシテを舞わせていただき光栄です。

まずは四日間。矢来能楽堂と宝生能楽堂で開催。

なお、私がシテを勤めるのは、9月15日木曜日19時開演。宝生能楽堂の大劇場。
客席も舞台橋掛も矢来能楽堂よりかなり大きいです。
お客様来てくれるといいなあ。
まだ、お席はありますので、大劇場で、ゆったりと能を鑑賞出来るという素晴らしい催し(笑)
是非、気軽にお越しください。
応援よろしくお願い申し上げます。

チケットは、4000円との事です。イヤホンあガイドやタブレットも数量限定であるようです。これも新しいです。
申し込みカンフェティページ

是非、この機会に、多くの方に能を知っていただきたいので、snsで、是非、拡散していただければと思います。

私の出番もいよいよ来週に迫り、やる気満々ですわ

よろしくお願い致します。

いよいよ秋公演突入

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先週は、和歌山、奈良、秋田と出張続きでしたが、今週は東京の秋公演へ突入。
浅草寺薪能、国立能楽堂定期公演、能楽堂リレー公演、九皐会定例とびっしり続きますね。
例により、本番とリハーサルの合間を縫って、社中の稽古もあります。
張り切っていきたいと思います。

ドライブ行きたいなあ。。。と、心の声。


再up




能楽堂リレー公演という新しい試みが始まりますが、そのプロモーションビデオを公開しております。

私も出演しているので、是非拡散お願い致します。

公演詳細はこちらをクリックして下さい。

ストーリーの解説バージョンもあります。


この公演は、初心者から外国の方までご覧いただきたいとのことで、大変見やすい能です。
オリンピックに向けての新しい試みのスタートですね。
まずは四日間。矢来能楽堂と宝生能楽堂で開催。

なお、私がシテを勤めるのは、9月15日木曜日19時開演。宝生能楽堂の大劇場。
チケットは、4000円との事です。イヤホンあガイドやタブレットも数量限定であるようです。これも新しいです。
申し込みカンフェティページ



是非、多くの方に知っていただきたいので、snsで、是非、拡散していただければと思います。

あと、2週間。

よろしくお願い致します。

出張

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今週は、仕事で和歌山、奈良と連日移動。
和歌山は、駅近和歌山城まで、ホテルの自転車で早朝散策。

さすがに紀州の殿様の城はご立派でした。
またしても1日違いに台風をかわして良い天気でした。
写真は巨大な虎。
「虎伏山竹垣城」
とは、和歌山城の別名とか。
ここも立派な能舞台があったらしい。
なんせ紀州徳川家ですからね。
戦争で焼けてしまった。惜しいね。
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奈良は葛城山の麓でしたが、以前、山頂には登っているので、今回は下から眺めただけ。
雲ひとつなかったから、行けばさぞ気持ちよかったよねー。
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土蜘蛛塚と、葛城の神様、一言主神社があります。

史跡巡りしなくて、ちと惜しかったな。


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