能楽夜ばなし

能楽師遠藤喜久の日常と能のお話

夏休まず もいよいよフイナーレへ。

今日は、三輪白式の後見と、石橋大獅子の地頭の大役を賜り、緊張感のある週末でした。
どちらも無事に終わりほっとしております。

いよいよ来週末には、自分がシテを勤めます鉄輪早鼓があります。

また、月曜日からミューズ子供ワークショップと、大人ワークショップの劇場リハーサルと、休むことのない夏休みの締めくくりです。

関係者の皆様、また、ご来場いただく皆様、どうぞよろしくお願いします。


今日も終演後、関係者の方から、食い入るように見てしまうのは日本人のDNAなんでしょうかね。と嬉しいお話でしたが、どんな曲でもそう思っていただけるように精一杯勤めます。

ともかくも今週もありがとうございました。

11月5日(日曜日)2時開演 遠藤喜久の会

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ようやくチラシが完成。
公演はまだ先ですが、今週のお盆休み明け、8月21日月曜日から、カンフェテイーチケットセンターのインターネット受付及び電話窓口0120-240-540、そして矢来能楽堂03-3268-7311 にて受付を始めさせていただきます。

どうぞ宜しくお願い致します。

今回は、須磨漂流とサブタイトルをつけまして、名曲 能 松風 まつかぜ と、善竹親子による行平の弟、業平の亡霊が現れる新作狂言 「行平の御事」また、それに絡めての観世喜正師による光源氏の仕舞 須磨源氏 と、観世喜之師による在原業平の仕舞 雲林院。
また松風は、人間国宝 亀井忠雄師、幸清次郎師、松田弘之師と素晴らしいお囃子方に胸を貸していただいての能の公演になります。

ワキ方には、長年舞台を一緒に作って来た野口能弘君。ツレには佐久間二郎君と、息の合うメンバーで勤めさせていただきます。

遠藤喜久の会としては、前回の砧公演以来ということで大変な緊張感がありますが、精一杯勤めさせていただきます。
宜しくお願い申し上げます。



今回のチラシの裏面、前回の砧公演に続き大好きな上村松園画伯の絵をお借りする事が出来ました。

汐くみの女は、いくつかバージョンがあるようなのですが、この絵の女性に一目惚れ(笑)
10月29日まで岡田美術館にて公開中です。合わせてご覧いただけたら舞台が楽しくなるかと思います。是非お訪ねください。



触れてみよう能楽の世界

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今月末の所沢ミューズでの「触れてみよう能楽の世界」
では、能「鉄輪」に先立ち
能面師 新井達矢さんの能面のお話と、能面展がロビーで行われます。

当日ナビゲーターをお願いしている新井麻衣子さんが、能面工房に打ち合わせにお邪魔して来ました。

さて、この2人、どんなお話をしてくれるのか楽しみです。

お話苦手なんだって。この二人(笑)
乞うご期待。

所沢ミューズへの問い合わせは
こちらから→ミューズ

遠藤喜久の会 須磨漂流

世間様は連休に入りましたが、あいかわらず稽古やら何やらとあわただしくしております。
今日は、稽古の後、矢来能楽堂の面干しにも顔を出し、若手と一緒に作業しました。
めったに表に出さないような面や小道具も、点検整備を兼ねて広げるわけですね。

今月29日に所沢ミューズの触れてみよう能楽の世界にも、出演してくれる能面師、十代で総理大臣賞を受賞したという偉業のプロフィールのある、新井達矢さんも来てくれて、ミューズ公演の事もお話しました。

今回、ミューズでは、いつもの解説に変えて、彼が能面についてのお話と、彫りの実演を見せてくれたり、能面についての興味深いお話をしてくれます。聞き手は、同じ苗字の新井麻衣子さん。(お二人は、夫婦でも親戚でもありません。偶然の一致です) 
能面師と女性能楽師の対談形式の能面解説になるのではないかと思います。
私は、装束附けに入らないといけないので、ご一緒出来そうにありません。残念。

また、当日は、新井達矢さんの能面展をロビーで行いますので、入場券のある方だけが見ることが出来ます。
そのほかに、能「鉄輪 早鼓」があり、これでチケット2500円なんて、ミューズさんも頑張っております。

とにかく普及講座なので「とはいっても能はちゃんと普通に致します」多くの方に来ていただけたらと思います。

そうそう7年前になるんですが、多摩探検って番組で、彼の特集をしたときの映像が、まだユーチューブに残っておりました。その時、私もちらっと出ています。
映像に映る自分の髪の毛の多さに 若い!!と思わず漏らしました(笑)。

 なんか自分のおすましぶりが、今見るととても恥ずかしい!
「新井達矢」で検索してみてください。

今回、鉄輪に使う泥眼という面は、彼のを使う予定です。
「触れてみよう能楽の世界へリンク」

ユーチューブといえば、鉄輪のプロモ。
この動画の面は使わないかも。映像とは違う他のものにしようかと思案しております。お楽しみに。


長くなりました。
遠藤喜久の会詳細は、また明日あたりに。

遠藤喜久の会 チラシ

11月5日の遠藤喜久の会ですが、チラシが遅くなっておりまして、まだなの?という問い合わせいただきすみません。
まもなくの予定です。


出演者ですが、松風の囃子方は、
人間国宝の亀井忠雄先生、幸清流宗家の幸清次郎先生、そして、笛は森田流、松田弘之先生。

素晴らしい先生たちにご出演賜ります。
受付開始は今月21日。
矢来能楽堂始め、カンフェティチケットセンターで承ります。

宜しくお願い申し上げます。

続きは、明後日あたりに。続く

速報 所沢ミューズ子供能楽ワークショップ 募集期間延長。8月18日金曜日まで

所沢ミューズの能楽ワークショップの小学校中学校のお子様対象の講座の募集期間を延長する事にしたと連絡がきました。

いつも夏休みの予定が決まる前に締め切りが来てしまって、申し込みそびれたという話があったので、今回は良い判断をしてくださいました。

是非、子供にもやらせてみたいという方は、ご検討下さい。

詳しくはこちら→ミューズ

身体は語る 能楽ワークショップ 子供教室締め切り直前

今年も所沢ミューズという劇場で能楽仕舞の体験講座。
能楽ワークショップが始まりました。

このミューズワークは、ちょっと特殊で、6、7週間に渡り、能の一部分を取り出さした仕舞の練習をメインに、

能の魅力について、いろいろな角度から体験していただく講座です。

今年も申し込み者より抽選で選ばれた成人の部の方々が、午後の部と夜の部で約30名の受講生とトレーニングが始まりました。

はじめに

「この能楽アークショップは、空手のトレーニングに近いものがあります(笑)」と。説明してスタートします。

能や仕舞を実際に演じるには、まず、基本的な形。型という言うものを習得しないと始まりません。

能は、絵画のように、作り出した形を舞台に残せない無形芸術なので、

音楽と同じように演奏されたそばから消えてゆく、演じて、見られたその瞬間に消えていきます。

実際の形は残らず、そのイメージや、受けた感動や記憶が心に残るだけです。

目に見えない物語の世界のイメージをいかに自分の身体を使って伝えるか。

他の演劇と同じように身体表現芸術の難しさがそこにあります。

さらに能は、リアルな写実的な説明的な動き、パントマイムのような動きを捨てさり、

より抽象的な「型」という身体表現、身体言語をベースにしています。

その形を体に叩き込む。

ですから空手をやる人が、正拳付きを一日何千回もやるように、剣道をやる人が素振りを何万回もやるように

型を身体に覚えこませる必要があります。

これ口で言うほど簡単ではなくて、本当は身体に染み込むまで何年も何十年もかかります。

で、「型」が整ってくると、イメージと身体が自然とつながってゆきます。

例えば、

ある人が悲しくて涙を目から流して悲しい顔をしたとします。

これは他人が見ても、泣いている。悲しいんだなとわかる。

その人が泣くプロセス、状況や心情を理解できれば、共感してもらい泣きなんてこともあります。

能の場合は、泣く時にシオリという、目のそばに手のひらをあてがう型をします。

顔の表情は、面をかければ見えませんから、はじめは、何をしてるのか、奇妙な動作に見えるかもしれません。

ですが、果てしない練習を繰り返してこの型が板についてくると、泣いているように見えてきます。

さらに物語の状況を観客が理解し共感すると、実際涙を流して悲しい顔をして泣いているわけでもないのに、

悲しみが伝わり、もらい泣きをしてしまいます。涙を流さずとも悲しみのイメージが伝わったということです。

「シオリ」というのは、かなりパントマイムに近い動きなので、わかりやすく共感しやすいですが、

仕舞という舞の身体の動きは、さらに表現が日常的ではなく抽象度が上がるので、

一見してなにをしてるのかわかりません。

が、それとても修練していくと、能独特の表現として、見る人の想像力を引き出す動きになるのです。

ただ片手を上げる。ただ両手を広げる。

一見するとそんな動きですが、体の中の緊張と引き合い、呼吸、骨格や筋肉の動きを絶妙に

バランスさせてゆくと、美しい姿となってゆきます。

その「型」が、謡いと呼ばれる、台本の詞章と重なり合うと、身体が語るように見えてきます。

しかし、

美しい世界を表現するには、どうしても美しく見える、イメージできる舞を舞わねばなりません。

理屈としてはとても簡単ですが、これを自分の身体でやるとなるとなかなか大変です。

能楽ワークショップでは、そんな事をお話ししながら、初歩の初歩の型を学び、能独特の身体言語を学びます。

はじめは、立ち方、摺り足からですが、そこから、差し込み、開き、といった型を稽古してゆきます。


能を、演じる。聞く。謡う。想像する。楽しむ。観る。

そんなことを体験しながら、ワークショップ最終日には参加者の劇場発表をして、また実際に、私をはじめとした能楽師の能楽公演を、一般のお客様と一緒に鑑賞して終了するプログラムです。

この夏のプログラムは10年以上続き、のべ600名を超える方々が体験してきました。

このワークショップに参加すると、能がとても身近に感じられるようになり、今までの何倍も能が楽しめるようになります。

夏の短期集中講座なので、それも魅力です。

現在、夏休み体験の小学生の募集をしておりますが、間もなく締め切りですので、是非身近にお子様のいる方は、おすすめください。直接所沢ミューズの事業課にお電話をしていただいてもよいかと思います。

子供たちの参加を楽しみにしております。



予告 遠藤喜久の会

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本日の九皐会若竹能で、11月5日に催します能楽公演。遠藤喜久の会の予告チラシを配らせていただきました。
詳細はおいおい告知いたします。
まずは、ほやほやのチラシイメージ第一弾を公開。
8月21日に一般発売を予定しております。
お問い合わせは、
観世九皐会事務所03(3268)7311まで。


という事で本日の若竹能では、頼政の地謡と阿漕の仕舞を勤めました。
撮影は駒井壮介氏。
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本日も暑い中ご来場賜りましてありがとうございました。

今度は秋田来ました。

昨日は文化庁主催学校公演の鎌倉能舞台チームに参加。
秋田県の由利本荘西目小学校で狂言と能の公演。
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生徒さんと父兄さんで400名以上いたかなあ。体育館は冷房がないので、窓を開けて扇風機を回しての場内ですが熱気が凄い。
気温は東京とそんなに変わらなかったです。
昨日は人が多いのでステージに上がっての舞台でした。
小鍛冶のシテをさせていただきました。
ありがとうございました。
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帰りに岩城の道の駅で岩牡蠣を食べました。ここは、いつも稽古に行く時立ち寄るおすすめスポット。
採れたて旨し。

所沢ミューズワークショップ間もなく開講。

三週間ほとんど九州に行っていたので、日曜日の東京矢来の定期公演は妙に新鮮でした。
やっぱりいいね、矢来能楽堂は。

坂君の善界の地謡を兄の地頭、その横が私という珍しい布陣。

天狗物は、エネルギーがいるので、シテも囃子も地謡も全開という感じになります。
シテの熱演につられてこちらも毛が逆立ちました。
どうでしたかね。

で、翌日は一門の玄人稽古会。
最初から最後まで長〜い舞囃子が続きました。
楽屋も客席も玄人しかいない会。
鍛えるための勉強の会なので、真剣勝負の厳しい一日。
今の自分の状態がよくわかります。
気がつけばもう30年位この会で勉強させてもらってます。反省の繰り返し。
ほんと一生勉強ですね。



さて、所沢ミューズの能楽ワークショップの大人の部の募集が締め切られ、今年も定員オーバーで抽選になったと連絡が来ました。

いよいよ今年もホットな夏が始まりますね。


子供の部はまだ、募集中です。
絶対よい経験になるので、是非親御様、お申し込みくださいませ。









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